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ドイツ・フランス鉄道旅行 2007 ブログトップ
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9月5日 Paris 市内巡り [ドイツ・フランス鉄道旅行 2007]

シャルル・ドゴール空港のTerminal 1は天井やエスカレーターなどデザインは洒落ているが、全般に汚く、表現し難い異臭もする。全般に狭いのも気になった。Baggage claimでかなり待たされ、荷物を受取れたのは17時40分頃であった。
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分かりやすいとは言い難い案内表示に従い、すぐに地下に下り、ターミナル間を結ぶ新交通システムであるCDG VALに乗車する。意外にもこのシステムはSiemens製であった。2駅目、Terminal 3で下車する。ここからはRERでParis市内へ向かう。窓口は混雑しているが、空いている券売機で切符を購入する。券売機は英語表示になり使い方は簡単、札は使えない代わりにクレジットカードが使えて便利だ。
地下ホームに降りると、回送列車が停車している。RERに乗車するのは初めてだ。回送列車の発車後、入線してきたRER-B線17時57分発の列車に乗車する。
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この列車は最初の数駅を各駅に停車し、その後は北駅まで全ての駅を通過する。車両のデザインはやや古臭い。車内もやや汚く、空調もない。ちょうどDBのS-Bahn客車に近い印象である。RER-B線は治安が悪いと聞いており、一応乗客の多い車両に腰を下ろす。定刻に発車、揺れは少なく、快適な乗り心地だ。しかし、徐行区間が多く、スピードはあまり出ない。駅に停車するたびに乗車があり、地元の利用も多いことが分かる。最終的に、車内の座席はほぼ埋まった。住宅地からだんだんビルが増え、Parisが近付いてきた。合流する路線も増え、様々な列車が行き交う。SNCFに関しては全く知識がないが、眺めるだけでも十分に楽しい。地下に潜り、18時30分Paris Gare duNordに到着する。ホームからコンコースに上がると、ショッピング街になっており、驚くほどのにぎわいである。とりあえず、長距離駅に向かって歩く。5分ほどで着くと、EuroStarやThalysが停車している。
そのまま外に出る。まだ比較的明るい。まずはホテルにチェックインすべく歩く。少し道に迷ったが、ホテルまでは徒歩で5分程だ。途中、鉄道線を越える鉄橋を歩いていると、聞き覚えのあるインバーター音が響いてきた。下を眺めると、ちょうどICE 3MFがゆっくりゆっくりとドイツに向けて走っていた。北駅と東駅は近い、この鉄橋は東駅を出発したところにあるのだ。
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19時過ぎに本日の宿、Tim hotel Gare du Nordに到着、チェックインする。道を挟んで鉄道線、という絶好のロケーションだが、私は残念ながら奥まった部屋をあてがわれた。今回の旅では安いとは言えないホテルであったが、部屋は狭く、きれいとは言えなかった。ただ、交通至便なところにあるホテルだし、Parisのホテル事情を考えられば、こんなところなのであろう。
スーツケースを置いて身軽になり、すぐに出発、北駅に戻り、少しだけ撮影した後、地下からRERに乗車する。
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券売機が故障しており、窓口に並んで市内交通が自由に使えるParis Visit 2日用を購入する。RER-E線に乗り、AuberでRER-A線に乗り換え、Charles de Gaulle Etoileで下車する。
地上に上がると、雄大な凱旋門が姿を現す。時間は20時、夕闇せまる凱旋門は美しい。この時間でも多くの人で賑わっており、人混みに交じって地下通路から凱旋門下に抜け、チケットを購入する。あとは長く続く螺旋階段をひたすら昇るだけである。簡単な歴史を紹介しているだけの博物館の上の階がテラスである。テラスからの光景は全く素晴らしい、正面はコンコルド広場、右前方にエッフェル塔、左前方にモンマルトル。Parisに来たことを実感し、感激の一時を過ごす。
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螺旋階段を下り、シャンゼリゼに出ると、外はかなり暗くなっていた。そろそろお腹も空いてきた。ちょうど、Chez Clement シェ・クレメンというチェーンのブラッスリーがあったので、入店する。店内はかなりの混雑であったが、幸いにもすぐに座ることができた。ビール(ハイネケン)を食前酒にを食前酒に、生ガキ、ビーフパテを楽しみ、赤ワイン・ハーフボトルとともにメインにはアヒルのステーキを注文する。長旅の疲労も強いが、料理もワインも美味しく、酔いも回ってすっかり良い気分になった。エスプレッソとチョコレートケーキで食事を終え、代金45ユーロを払って店の外に出ると、もう22時をゆうに過ぎている。
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シャンゼリゼはまだまだ賑わっている。何をするともなく、10分ほど歩き、RER-A線に乗車、Chatelet Les HallesでRER-B線に乗り換え、Gare du Nordで下車する。ホテルへ戻ると、もう23時だ。日本時間では早朝、さすがに眠い。シャワーを浴びて、早々に寝た。

9月5日 Frankfurt→Paris [ドイツ・フランス鉄道旅行 2007]

LH711便を降り、1年ぶりのドイツに足を踏み入れる。しかし今回はこのまま接続便でParisに向かう予定である。その前に出国審査を済ませる必要があるが、ゲートから最も近い審査場は大混雑するとのことであった。そこで、スカイトレインに乗車し、ターミナルBへ向かう。ここの入国審査場は窓口が二つだけであったが、待っている人はほとんどおらず、すぐに手続きを済んだ。ショッピング街を眺めながら、再びターミナルAへ徒歩で戻る。一角では年代物のメルセデスが展示されていた。その美しさにしばらく見とれる。
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接続便までは十分な余裕がある。荷物検査で10分ほど並んだが、15時10分にはLH 4224便の出発するA12ゲートに着いてしまった。書店をのぞいたりして時間をつぶしていると、15時20分過ぎに搭乗開始となった。
LH4224便に充当されるのはB737-330 D-ABEW "Detmold"である。私は21Aという窓側の席である。8割方の座席が埋まっている。B737に搭乗するのは、幼少時の頃以来で、殆ど記憶がない。大型機とは異なる狭い機内が新鮮に感じられる。搭乗の際のざわついた空気が落ち着くと、15時50分にエンジン始動、そのままバックしていく。どうやらトーイングカーを使っていないようだ。離陸はメインの滑走路とは異なる、横向きの滑走路から行うようで、やや遠い。しかし、この滑走路からもルフトハンザのB737やエールフランスのA319が次々と飛び立ち、改めてこの空港のトラフィックの多さを見せつけられる。16時7分、滑走路に入るとそのまま一気に加速し、離陸する。視点が地上に近く、迫力があり面白い。5分程で巡航高度に達したのか、ベルトサインオフとなる。地上は厚い雲に阻まれ、殆ど見えない。
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B737はB747よりはやや揺れが大きい印象であったが、なかなか快適だ。すぐにハムを挟んだサンドイッチとチョコレートのナッツバーがサービスされる。飲み物はアルコール類もあるようであったが、今回は炭酸水にしておく。
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まだ飲み物を配り終えないうちに、16時30分頃にはエンジンが絞られ、降下を始めたようだ。カップの回収が慌ただしく行われ、ベルトサインが点灯した。雲が所々で途切れ、フランスの国土が姿を現す。高度を下げていくと、牧草地がはっきりと眺められるようになる。鉄道線を越え、やや開けてくるとParisは近い。17時定刻にシャルル・ドゴール空港に着陸する。滑走路からターミナルまではやはり遠い。遠くに引退したエールフランスのコンコルドが見える。
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エールフランスの航空機が並び、フランスに来たことを実感する。LH4224便はエールフランスとは異なり、古いCDG Terminal 1に使う。ルフトハンザのA320が駐機している横を通り、ゆっくりとスポットに到着する。Frankfurtから1時間余りの旅の終わりである。
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9月5日 Tokyo→Frankfurt [ドイツ・フランス鉄道旅行 2007]

2007年7月末、夏季休暇が9月上旬の1週間に決まり、慌しくヨーロッパ行の航空券を確保した。

6月10日からICEのParis直通運転が開始となった。そこで今回はParisから旅を開始し、ICEでドイツに入り、南ドイツを中心に巡ることとした。当初はコンサートやオペラを計画に盛り込むつもりであったが、9月上旬はまだオフシーズン、日程の合うものはなく今回は断念し、結果的にドイツ鉄道を満喫する旅となった。

2007年9月5日、朝5時過ぎに起床し、東京駅に向かった。天気は曇りだが、外はもう明るい。自宅から東京駅までは15分ほど、6時20分頃には到着した。昨年は京成電車で成田空港へ向かったが、今年は成田エクスプレスを使うことにしていた。総武地下ホームに下りると、既に251系電車は入線していた。6時30分定刻に発車、両国付近からは地上に出る。小雨が舞う中、総武線を快走する。千葉までは毎週金曜に仕事で利用していることもあり、見慣れた光景が広がる。東京方面へのラッシュがそろそろ始まっているようで、上り総武快速は既にかなり混雑している。千葉駅をゆっくりと通過すると線形が悪くなるのか、列車のスピードは上がらない。車窓からの風景も住宅やビルは急に少なくなり、田畑が目立つ。成田線に入っても、スピードは相変らず上がらない。少し開けてくると成田駅を通過、ここからラストスパートとばかり、再び加速する。京成線と合流しトンネルに突入すると、まもなく第2ターミナル駅である。向こうのホームには、わずかに先に到着した京成スカイライナーが停車中。先に発車したスカイライナーを追いかけるようにこちらも発車、まもなく終着成田空港駅、定刻の到着だ。

改札口を抜け、さらに簡単な荷物検査を受けたところで、南ウイングに向かう。まだ7時30分である。朝の出発便のチェックインが開始されているとはいえ、まだ搭乗客の姿はまばらだ。ルフトハンザのチェックインカウンターへ向かう(ANAに委託されている)。私は航空券をルフトハンザのホームページ上で購入しており、座席指定も済んでいる。ANA職員から自動チェックイン機に案内され、クレジットカードを挿入するだけで、既に指定してあった44A席の搭乗券が出てくる。ついでに、Frankfurtで乗り継ぐParis行の窓側の席を指定し、あとはスーツケースを有人カウンターで預ければ手続きは完了する。出発まではまだ間がある。搭乗するルフトハンザ機を眺めたかったが、旅客ターミナルからは見えないところに到着したようだ。携帯電話をレンタルし、書店で機内で読むための本を調達、その後レストランに入り、マグロ丼とざるそばのセットで朝食を済ませる。そろそろ9時過ぎターミナルにはすっかり人が増えている。出発ゲートをくぐり、出国審査へ向かう。出発便が集中する時間だけあり、審査場もそれなりに混雑しているが、15分ほどで通過し、37番ゲートに向かう。

ゲートに着くと、私が搭乗するLH 711便Frankfurt行への搭乗が丁度始まったところであった。シップはBoein 747-430 D-ABVM "Hessen"である。搭乗ゲートには長蛇の列が出来ている、ゆっくりとこれから搭乗する航空機を撮影する。雨はもうあがり、晴れ間ものぞいている。
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私の指定された44A席はギャレーの後ろ2列目の左窓側、翼の後ろで外の景色は見やすい。出発準備が完了し、9時55分定刻にプッシュバック、エンジン始動。機は37番スポットを離れ、滑走路へ向かう。特に待たされることもなく、10分も経たずに滑走路に入ると一気にエンジン音が高まると共に、強いGを体に感じる。長い滑走を経て大空に飛び出すと、すぐに厚い雲の中に入る。 
雲が途切れるともう10時半、新潟から佐渡上空を抜け、日本海を飛ぶ。11時にはユーラシア大陸に上陸、ハバロフスク上空を抜け、いよいよ長いシベリア越えが始まる。
まもなく朝食のサービスが開始される。まずは飲物、もちろんビールを選択する。昨年と同様、ビールはWarsteiner Pils。2005年3月、20年ぶりの渡独の際に、往路の機内でこのビールを飲んだ時、ドイツビールの美味しさに感激した。その記憶が蘇る。ドイツに向かっていることを実感しつつビールを堪能すると食事が運ばれて来る。残念だったのは私に食事が回ってきたのは最後で、選択が出来なかったこと、美味しいとは言えないカツ丼を赤ワインと共に食べる。食後に緑茶をもらい、朝食は終了する。
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揺れは少なく、快適な旅である。機内では免税品販売に続き映画上映が開始、一本目は「バルトの楽園」である。しかし、私は映画は見ず、空港で買った「ダヴィンチ・コード」を読み始める。Parisではルーヴル美術館に行く予定である、その前に、美術館と関わりの深い「ダヴィンチ・コード」を読んでおこうというわけである。それに文庫本にして3冊、時間つぶしに丁度良い。映画版はすでに観たが、原作はもっと面白いと聞いていた、その期待は裏切られず、夢中になって一冊目を読み終える。
二本目の映画は"Mr. Bean's Holiday" (邦題: Mr. ビーン カンヌで大迷惑)である。この映画は思わず見てしまった。くじ引きでカンヌ旅行を引き当てたMr. ビーンはパリ北駅に到着、リヨン駅からTGVに乗車するという、鉄道ファンには嬉しいストーリー。特に北駅にはこれから向かうだけに、一層興味が引かれる。映画がハッピーエンドで終わると、スナックとしてサンドイッチが配れる。ついでに白ワインをもらうと、酔いも手伝って眠気に襲われる。三本目の映画として、"Night Museum"が始まったが、私は寝てしまった。
目が覚めると、機は既にヨーロッパを飛んでいる。残り3時間ほど、ヘルシンキ上空を飛び、オスロの南を抜けた頃、昼食のサービスが始まる。朝食サービスではチョイスできなかったため、今回は優先的にチョイスさせてもらう。ソーセージ+ビール、これから幾らでも食べられそうであるが、やはりこちらを選んでしまった。
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食後のコーヒーを飲み終える頃にはいよいよドイツ上空に差し掛かる。
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Berlinの南方を抜け、Leipzig上空を通過、14時頃Erfurt上空付近でエンジンが絞られ、降下を開始する。牧草地と風力発電の目立つ国土を眺めているうちに、すっかりFrankfurtが近づいた。錯綜するアウトバーンの上空を抜け、森の真上を飛ぶと広大なFrankfurt空港に着陸する。
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揺れの少ない、快適なランディング、定刻の到着である。ルフトハンザ機が並ぶ空港内を眺め、ドイツに上陸したことを実感する。程なくA57スポットに到着、乗ってきたルフトハンザ機は静かにエンジンを止める。
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