SSブログ
鉄道模型 Fleischmann ブログトップ

DB Baureihe 101 (Fleischmann 4355) [鉄道模型 Fleischmann]

ICEの陰に隠れがちとはいう点で103形には及ばないにしても、ICなど長距離列車の牽引に活躍する101形は、ドイツの電機の顔とも呼べる存在である。そんな101形は模型も多く、HOについてはMaerklin、Roco、Fleischmannと3社競作となっているほか、最近になってPikoも廉価版を発売した。今日はFleischmannの101形を紹介したい。

101_1.jpg

Fleischmannの101形は1997年に発売された。3社の中で最後の発売で、他メーカーがまずOrientrot塗装の101 001を発売したのに対し、Fleischmannは鮮やかなVerkehrsrot塗装をまとった101形を製品番号#4355で製品化した。

101_2.jpg

特徴は、Fleischmann伝統の平型モーターと片軸駆動の代わりに、両軸モーター・全軸駆動に変更されたことである。この新しい動力方式は、静粛で低速がよく利く一方で、Fleischmannらしいシャーっという胸のすくような走りが失われてしまった。そのため、Fleischmannファンの中でも賛否両論があると聞く。

101_3.jpg

車体はプラスチック製である。実車が滑らかな車体を持つことから、ディテールも特別細かいわけではないが、バッファー上のステップのメッシュがちゃんと抜かれており、手摺なども車体と一体の表現ながら、極めて実感的である。

101_6.jpg

101_4.jpg

Verkehersrot塗装はやや光沢を抑えているが、非常に鮮やかで美しいものとなっている。Verkehrsrot塗装の美しさは、Fleischmannが他メーカーを遥かに凌駕していると思う。もちろん、標記類の印刷も細かいものまで万全である。
屋根上はオーソドックスな表現である。パンタグラフは架線集電が可能である。

101_5.jpg

全体としては、101形らしさをバランス良く表現しており、数ある101形の中でも、Fleischmannの101形が最も優れていると思う。Fleischmannは広告塗装機の製品化に熱心とは言い難いが、それでも幾つかのバージョンがこれまでに発売された。
このFleischmannの#4355は101 005 (デジタルバージョンは101 006)として発売され、その後101 027に変更された。私が所有するのも101 027である。#4355は発売以来10年以上カタログに掲載されている。ドイツ鉄道のメジャーな車両を、一貫して安定供給するFleischmannの姿勢は大変好感が持てる、それだけに破たん後もこの姿勢を維持して欲しいと願うのである。
nice!(2)  コメント(0) 

DB Baureihe 146.0 (Fleischmann 4324) [鉄道模型 Fleischmann]

ルール地方を含めたNordrhein-Westfalen (以下NRW)地方はヨーロッパ有数の人口集中地帯であり、古くから鉄道網が整備されてきた。近年は多数のRE (RegionalExpress)とS-Bahnにより充実したネットワークが形成され、特にREは主要都市を最高160km/hの高速で結び、いつも混雑している。そして、この地域のRE牽引において、中心的な役割を果たしているのが146.0形である。
今日はAkiraさんがメルクリンの146.1型を紹介されたので、私はこの146.0形の模型を紹介したい。

146_1.jpg

146.0形はFleischmannが唯一製品化している。146.1形はMaerklin/Trix、146.2形はRoco (Trixもそろそろ発売するはず)と、メーカーごとに異なるのは面白いところである。
模型は実車の滑らかな車体が良く再現されている。表記類は細かく再現され、地域の紋章も美しく表現されている。屋根上はパンタグラフも含め比較的あっさりとした造りであるが、このような現代の電機には、この方が似つかわしいのかもしれない。とはいえ、ホーンやルーバーなどディテール表現はきちんとなされている。

146_3.jpg

前照灯・尾灯は進行方向にあわせて点灯する。嬉しいのは、行先表示も単なる塗装やシールではなく、きちんと透明プラパーツを用いて表現され、走行時には点灯することである。ちなみに表示は「RE 1 Aachen」である。

146_5.jpg

下回りに眼を向けると、ディスクブレーキの表現が秀逸だが、その他の床下機器も手を抜かずに、細かく再現されている。動力はFleischmann伝統の平型モーターによる片軸駆動ではなく、車体中央にモーターを置き、全軸をシャフトを介して駆動する方式である。101形と同様の方式で、低速での走行性能も良く十分に満足できるが、Fleischmann独特とは異なり、賛否両論があるところであろう。

146_4.jpg

146.0形は同じくFleischmannから発売されている2階建て客車が最もよく似合う。実車にこだわるなら、客車4~5両の編成が適当である。

146_2.jpg

146形の製品でも、このFleischmannの146.0形は目立たないものの、最も素晴らしいと思う。もう一両購入して、AC改造、フルサウンド化し、AC・DC両方で楽しみたいと思うのであるが、それが可能なのだろうか。可能であればどのようにすれば良いか、詳しい方には是非教えて頂きたい。


146photo17.jpg

146.0形は31両が製作され、現在はKoelnとDuesseldorfに配置されており、NRW地方に集中的に投入されている。146.0形が担当するのは以下の路線である。

RE 1 (NRW-Express)
Aachen - Koeln - Duesseldorf - Essen - Dortmund - Hamm

RE 2 (Rhein-Haard-Express)
Moenchengladbach - Duisburg - Essen - Muenster

RE 5 (Rhein-Express)
Koblenz - Bonn - Koeln - Duesseldorf - Emmerich

RE 6 (Westfalen-Express)
Duesseldorf - Essen - Dortmund - Hamm - Bielefeld - Minden

RE 78 (Porta-Express)
Bielefeld - Minden

ご覧の通り、投入されている路線はICEやICが通るメインラインなかりであり、146.0形はまさに、この地域の花形車両と言えよう。


Baureihe 146 / RiG
http://www.rig-bahn.jp/db-page/j-146.htm
nice!(2)  コメント(0) 
鉄道模型 Fleischmann ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。