SSブログ

9月5日 Tokyo→Frankfurt [ドイツ・フランス鉄道旅行 2007]

2007年7月末、夏季休暇が9月上旬の1週間に決まり、慌しくヨーロッパ行の航空券を確保した。

6月10日からICEのParis直通運転が開始となった。そこで今回はParisから旅を開始し、ICEでドイツに入り、南ドイツを中心に巡ることとした。当初はコンサートやオペラを計画に盛り込むつもりであったが、9月上旬はまだオフシーズン、日程の合うものはなく今回は断念し、結果的にドイツ鉄道を満喫する旅となった。

2007年9月5日、朝5時過ぎに起床し、東京駅に向かった。天気は曇りだが、外はもう明るい。自宅から東京駅までは15分ほど、6時20分頃には到着した。昨年は京成電車で成田空港へ向かったが、今年は成田エクスプレスを使うことにしていた。総武地下ホームに下りると、既に251系電車は入線していた。6時30分定刻に発車、両国付近からは地上に出る。小雨が舞う中、総武線を快走する。千葉までは毎週金曜に仕事で利用していることもあり、見慣れた光景が広がる。東京方面へのラッシュがそろそろ始まっているようで、上り総武快速は既にかなり混雑している。千葉駅をゆっくりと通過すると線形が悪くなるのか、列車のスピードは上がらない。車窓からの風景も住宅やビルは急に少なくなり、田畑が目立つ。成田線に入っても、スピードは相変らず上がらない。少し開けてくると成田駅を通過、ここからラストスパートとばかり、再び加速する。京成線と合流しトンネルに突入すると、まもなく第2ターミナル駅である。向こうのホームには、わずかに先に到着した京成スカイライナーが停車中。先に発車したスカイライナーを追いかけるようにこちらも発車、まもなく終着成田空港駅、定刻の到着だ。

改札口を抜け、さらに簡単な荷物検査を受けたところで、南ウイングに向かう。まだ7時30分である。朝の出発便のチェックインが開始されているとはいえ、まだ搭乗客の姿はまばらだ。ルフトハンザのチェックインカウンターへ向かう(ANAに委託されている)。私は航空券をルフトハンザのホームページ上で購入しており、座席指定も済んでいる。ANA職員から自動チェックイン機に案内され、クレジットカードを挿入するだけで、既に指定してあった44A席の搭乗券が出てくる。ついでに、Frankfurtで乗り継ぐParis行の窓側の席を指定し、あとはスーツケースを有人カウンターで預ければ手続きは完了する。出発まではまだ間がある。搭乗するルフトハンザ機を眺めたかったが、旅客ターミナルからは見えないところに到着したようだ。携帯電話をレンタルし、書店で機内で読むための本を調達、その後レストランに入り、マグロ丼とざるそばのセットで朝食を済ませる。そろそろ9時過ぎターミナルにはすっかり人が増えている。出発ゲートをくぐり、出国審査へ向かう。出発便が集中する時間だけあり、審査場もそれなりに混雑しているが、15分ほどで通過し、37番ゲートに向かう。

ゲートに着くと、私が搭乗するLH 711便Frankfurt行への搭乗が丁度始まったところであった。シップはBoein 747-430 D-ABVM "Hessen"である。搭乗ゲートには長蛇の列が出来ている、ゆっくりとこれから搭乗する航空機を撮影する。雨はもうあがり、晴れ間ものぞいている。
lh_1.jpg

私の指定された44A席はギャレーの後ろ2列目の左窓側、翼の後ろで外の景色は見やすい。出発準備が完了し、9時55分定刻にプッシュバック、エンジン始動。機は37番スポットを離れ、滑走路へ向かう。特に待たされることもなく、10分も経たずに滑走路に入ると一気にエンジン音が高まると共に、強いGを体に感じる。長い滑走を経て大空に飛び出すと、すぐに厚い雲の中に入る。 
雲が途切れるともう10時半、新潟から佐渡上空を抜け、日本海を飛ぶ。11時にはユーラシア大陸に上陸、ハバロフスク上空を抜け、いよいよ長いシベリア越えが始まる。
まもなく朝食のサービスが開始される。まずは飲物、もちろんビールを選択する。昨年と同様、ビールはWarsteiner Pils。2005年3月、20年ぶりの渡独の際に、往路の機内でこのビールを飲んだ時、ドイツビールの美味しさに感激した。その記憶が蘇る。ドイツに向かっていることを実感しつつビールを堪能すると食事が運ばれて来る。残念だったのは私に食事が回ってきたのは最後で、選択が出来なかったこと、美味しいとは言えないカツ丼を赤ワインと共に食べる。食後に緑茶をもらい、朝食は終了する。
lh_2.jpg

揺れは少なく、快適な旅である。機内では免税品販売に続き映画上映が開始、一本目は「バルトの楽園」である。しかし、私は映画は見ず、空港で買った「ダヴィンチ・コード」を読み始める。Parisではルーヴル美術館に行く予定である、その前に、美術館と関わりの深い「ダヴィンチ・コード」を読んでおこうというわけである。それに文庫本にして3冊、時間つぶしに丁度良い。映画版はすでに観たが、原作はもっと面白いと聞いていた、その期待は裏切られず、夢中になって一冊目を読み終える。
二本目の映画は"Mr. Bean's Holiday" (邦題: Mr. ビーン カンヌで大迷惑)である。この映画は思わず見てしまった。くじ引きでカンヌ旅行を引き当てたMr. ビーンはパリ北駅に到着、リヨン駅からTGVに乗車するという、鉄道ファンには嬉しいストーリー。特に北駅にはこれから向かうだけに、一層興味が引かれる。映画がハッピーエンドで終わると、スナックとしてサンドイッチが配れる。ついでに白ワインをもらうと、酔いも手伝って眠気に襲われる。三本目の映画として、"Night Museum"が始まったが、私は寝てしまった。
目が覚めると、機は既にヨーロッパを飛んでいる。残り3時間ほど、ヘルシンキ上空を飛び、オスロの南を抜けた頃、昼食のサービスが始まる。朝食サービスではチョイスできなかったため、今回は優先的にチョイスさせてもらう。ソーセージ+ビール、これから幾らでも食べられそうであるが、やはりこちらを選んでしまった。
lh_3.jpg

食後のコーヒーを飲み終える頃にはいよいよドイツ上空に差し掛かる。
lh_4.jpg

Berlinの南方を抜け、Leipzig上空を通過、14時頃Erfurt上空付近でエンジンが絞られ、降下を開始する。牧草地と風力発電の目立つ国土を眺めているうちに、すっかりFrankfurtが近づいた。錯綜するアウトバーンの上空を抜け、森の真上を飛ぶと広大なFrankfurt空港に着陸する。
lh_5.jpg

揺れの少ない、快適なランディング、定刻の到着である。ルフトハンザ機が並ぶ空港内を眺め、ドイツに上陸したことを実感する。程なくA57スポットに到着、乗ってきたルフトハンザ機は静かにエンジンを止める。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。