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第12回 国際鉄道模型コンベンション出展 「Hbf」 [鉄道模型 総合]

 8月19日から21日までの3日間、東京ビックサイトで恒例の国際鉄道模型コンベンションJAMが開催された。「Barよしゆき」のよしゆきさんがJAMに出ようと言い出したのは3年半前のこと、今回は「Hbf」として3回目の出展となった。この間、メンバーも増え、展示スペースは倍以上となった。3年でここまで発展するとは、よしゆきさんの努力と行動力には感服するばかりである。
 搬入・設営は18日午後に行われたが、私自身は全く手伝うことができず、19日も昼過ぎに仕事の移動のついでに立ち寄っただけ、20日は丸一日参加したが、21日の撤収も手伝えなかった。楽しむだけ楽しんで、つらい作業にを手伝わなかった点は恐縮するばかりである。
 20日朝8時半過ぎに東京ビックサイトに行くと、例年通り、限定品を求める長い行列ができていた。その横を通り抜けて、通用口から入ると、早くから多くの出展者が準備に勤しんでいた。「Hbf」は入口のすぐ横、しかもKATOブースの隣という立地。必要以上に目立つことを好まない「Hbf」には、およそ似合わない場所であった。
 JAMのMP部門を見て回ると展示内容は様々なであるが、やはり精巧に作りこんだレイアウトの展示が多い。しかし、「Hbf」はメンバーがそうそう全員揃うわけでもないし、保管スペースの問題もある。そこで、情景付レイアウトは諦め、お座敷運転を如何に楽しむか、という点を追求してきた。何より鉄道模型の主役は鉄道、ともかく列車を走らせて楽しく遊びましょう、というのがモットーなのである。
 そんなわけで、広いスペースにはともかくレールを敷きまくることになる。今回は最外周からmasatoさんのCトラック複線(架線付)、hikariさんのCトラック4線 (1線はヤードへの連絡線)、BOAC VC10さんのMトラック複線、内側にmasatoさんのCトラック複線が入り、メルクリンHOだけで計10線を数えた。さらにabeさんのNゲージ複線、hikariさんのTTゲージ複線に加え、hikariさん、Kさん、FさんのZゲージ・情景付レイアウトまで登場。同時に走っている列車の数だけはどこにも負けていなかったと思う。

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 「Hbf」ブースで最も目立ったのはへリックス・ループとレインボー・ブリッジ?であろう。これはmasatoさんの力作である。ループ部分はべニア板からカッターナイフで切りだしたとのこと、その苦労がしのばれる。このループを長い貨物列車がゆっくりと走るのを眺めるのは楽しい。そしてICE 3がシャーと走り抜けるのも良い。。実は19日にみーぱぱさんのICE3が外周線で脱線しテーブルから落下するという事故があっただが(幸いにも故障などはなかったそうだ)、少々スピードを出しても脱線することはなかった。

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 同じく目立っていたのは、hikariさん自慢のベルリン中央駅風駅舎、その名も”Silberplatz Hbf”のガラスドームである。アクリル板からの自作で、LEDで電飾が施され(色も変わる)、貫録十分。現代のドイツ鉄道を感じさせる、スタイリッシュな演出となった。

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 ギミックでは何と言ってもハンプヤード。貨車が自動的に切り離され仕分けられていく様子は来場された方々にかなり注目されていた。ハンプの頂上で切り離された貨車が通過すると、センサーレールが関知し、ポイントレールが自動的に切り替わるという仕組みである。これはmasatoさん、hikariさんの研究の成果。当日は無線LANを活用してiPadで機関車を操作していたことも来場者の興味をひいたようだ。この操作は少しコツが要るのだが、nissyさんが大活躍。nissyさんがいなかった20日午後には、よしゆきさんがどこかから連れてきた助っ人の女性二人が担当し、男性ばかりが目立つ中でちょっと華のある一角となった。

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 最外周線はシンプルな複線だが、架線はいつも注目を集める。確かに架線があるとないとは大違い、臨場感が一気に高まる。

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 おなじみ、masatoさんの機関庫ヤードも登場。居並ぶ機関車が煙を吐いたら、蒸機ファンにはたまらないシーンであろう。

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 お座敷レイアウトとはいえ、ストラクチャーも豊富に用意された。その中でも目立ったのはT-zugさんの風力発電モジュール。しかし、2基のうち1基は最初から故障、もう1基も初日には壊れてしまった。自然エネルギーの道もなかなか厳しい・・・・。来年は2基とも元気に回ってほしいものである。

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 その他、定番の実際に動く遊園地、城、グライダーの空港など、様々なストラクチャーがお座敷運転の良いアクセントになっていた。

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 高架複線のNゲージではICE 3やタリスが爆走。いつも私のことを暴走族と表現するabeさんだが、お子さんの前では私以上の暴走族と化していた。(なお、私はICEをスケールスピードで走らせているだけである、実物が速いから模型も早いということだ。) その内側のTTゲージにもICE 3が登場。TTゲージは日本では馴染みがないのであろう、これは何ゲージですか、とよく質問された。

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 hikariさんが自宅から持ち込んだレイアウトも注目を集めていた。ICE 3が快走する高速新線付という私好みのレイアウトは、ドーム駅から教会広場、湖まで細かく作りこまれ、実に魅力的であった。そして、ドイツだけに、上空にはルフトハンザが飛行中。ただし、残念ながらICE 3は走行がかなり繊細のようで、hikariさんは扱いにかなり苦労しておられた。

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 FさんのZゲージレイアウトもドイツのちょっと田舎をイメージさせて、とても良い雰囲気である。小さなスペースでこのようにレイアウトを楽しめるのは、Zゲージの最大の魅力かもしれない。

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 20日はICE祭りにしようということになっていて、私はメルクリンのICE 3を2編成、ICE 1を1編成、ピコのICE 3を2編成持ち込んだ。しかし、残念ながらピコの方は、通電すると全速力で暴走し制御できないというトラブルが発生し、衝突事故も起こしてしまった。一方、メルクリンの3編成は最後までノートラブルで気持ち良く走り続けた。運転会に行くたびに思うのだが、鉄道模型は細かいディテール以前に、最後まで気持ち良く走ってくれることが何よりも有り難い。hikariさんやmasatoさん、H.Koganeさん、TさんもメルクリンのICEを持参し、TT・N・ZゲージでもICEが走り回った。ICEだけで全ての線路を埋めることこそ出来なかったが、ICEのモデルを存分に堪能したのであった。

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 写真までは撮れなかったが、興味深い展示も多く、会場を見て回るのも楽しかった。JAMは18時で終了、お台場に移動して懇親会でビール三昧、締めは勿論Barよしゆき。鉄道模型で遊び尽くした一日が終わった。実に楽しい一日を過ごすことが出来、Hbfのメンバーの皆さん、ご来場いただいた皆さんに改めて御礼を申し上げたい。
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Akira

こんばんは、HUHさん。

JAM参加お疲れさまでした。今年は場所も目立つところで盛況だったと思います。と、同時に見に行けなかったことが残念な限りです。
私は9月の催しに向けて準備です。
by Akira (2011-08-22 22:25) 

berg-montagne

HUHさん、おはようございます。

20日の午前中にお邪魔せていただいた、berg-montagneです。
JAM、お疲れ様でした。PIKOのICE、トラブルで残念でしたが、それでも外周線を走る雄姿を見せていただきました。なかなかかっこよかったです。

皆さんができる範囲で協力してHbfを盛り上げている、その姿が一番良かったです。

今年もありがとうございました。

by berg-montagne (2011-08-23 09:35) 

HUH

Akiraさん
今回はお会いできなくて残念でした。9月は極力駆けつけます。楽しみにしています。

berg-montagneさん
今回は有難うございました。短い時間でしたが、雄姿をご覧いただけ良かったです。
Hbfも3年目になりました。私は何も貢献できていませんが、お互いDutyにしないで、できる範囲でも協力し、かつ最大限楽しむ、ということで、私はとてもありがたく感じています。
by HUH (2011-08-24 22:57) 

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