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「Hbf」熱海運転会 [鉄道模型 Maerklin]

 8月のJAM出展以来の「Hbf」運転会に参加した。今回は温泉宿での一泊を兼ねていたが、私は仕事の都合で初日の11月20日のみの参加となった。夜更かし・早起きの連続で寝不足が続いていたが、朝5時過ぎに何とか起床、都営地下鉄新宿線でabeさんと落ち合い、新宿へ向かった。7時ちょうど発の「スーパーあずさ1号」はこれまでにも何度も利用しているが、登山に向かう人などでいつも混雑している。この日も指定席は満席とのことである。
 中央東線は一般的に松本方面に向かって左側の席の方が車窓は楽しめるが、今回指定された席は残念ながら右側であった。スーパーあずさ1号は定刻に新宿を出発する。E351系は振子式電車、車体上方が車両限界に抵触しないよう狭くなっており、その分、狭い印象がある。E351系も登場後15年以上が経過し、インバータ音がやや大きく、車内も幾分かくたびれてきた印象である。
 立川・八王子でも乗車が多く、指定席は全て埋まった。自由席はさぞ激しい混雑になっているであろう。高尾を過ぎると、中央線も車窓風景ものどかになり、ところどころでは美しい紅葉も楽しめるようになる。中央自動車道の並走しながら、上り勾配が続く。曲線区間も多く、車体が左に右に傾斜するが、座っている分には乗り心地はそれ程悪くはない。

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 大月を過ぎると、トンネルが多い区間となる。ブドウ畑に囲まれながら下り勾配を下ると、甲府盆地に出る。石和温泉に立ち寄ると、ラストスパート。立ち上がると、揺れがかなり激しいことに気が付く、車内販売員や立客は大変であろう。程なく、8時28分に甲府に到着する。

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 甲府駅で朝食用の駅弁を買うことにする。しかし、上りホームの駅弁販売店には、東京駅でも売っているようなNRE製の特徴のないものしかなく、コンコースには駅弁販売店自体がなかったため、結局ホームのコンビニエンスストアで食べ物とビール・ワインを調達する。
 ここからは身延線に乗る。8時44分発の特急ワイドビューふじかわ4号に乗り込むと、直ぐに発車となる。ふじかわ4号は空いていると予想していたが、実際には半数以上の席が埋まり、なかなかの乗車率であった。
 我々は指定席を用意していたが、車窓にことわって、自由席車の車端部に設けられた4人席に座った。ふじかわに使用される373系は普通列車にも使用されるため、車内設備は簡素であるが、座席はなかなか快適的である。
 身延線は富士 – 富士宮間を除けば単線、勾配や曲線も多く、最高85km/hに抑えられる。元私鉄で駅間距離も短く、特急も5~15分おきにこまめに停車するため、スピードは上がらない。停車する度に、乗車が少しづつあり、ふじかわは自由席も7割方埋まった。地元の足として、あるいは山梨と静岡を直結する足として、ふじかわが確実に定着していることがうかがえる。
 市川大門付近で踏切の安全確認のため停車するが、特に問題はなかったようで、数分の停車の後に発車する。鰍沢口を過ぎると山岳区間となり、スピードは一層落ちる。のどかな車窓風景を楽しんでいるうちに、ひなびた温泉街が出現すると下部温泉である。

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 下部温泉を出発すると、まもなく街が開けてきて、久遠寺への玄関口である身延に到着する。ここで半数近い乗客が下車していく。ちょうど静岡からの列車も到着したようで、コンコースはかなり混雑している。カメラを持った鉄道マニアの姿もあったので、臨時列車の運転もあるのかもしれない。
 朝早く起きたためか、はたまたアルコールの影響か、身延を出発すると、睡魔に襲われる。目が覚めると、富士宮を出発するところで、車窓には住宅や工場が立ち並んでいた。そして、左には、快晴の天気の中、富士山が美しい姿を見せる。こんなに晴れた空のもとで、こんなに大きく富士山を見たのも始めてかもしれない。

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 東海道線に合流すると、市川大門での踏切障害の影響か数分遅れて、ふじかわ4号は富士に到着する。列車はここでスイッチバックして、静岡へと発車していった。
 富士からは10時47分発の三島行普通に乗る。313系ロングシート車、3両編成と編成は短いが、列車はわずかに立客がある程度の混雑である。富士山がだんだんと後方へ下がり、その姿も小さくなっていく。11時13分、三島に到着する。三島で昼食を済ます。鰻も有名なようだが、時間がかかることを考え、駅構内の寿司店でビールと共に寿司を頂き満足。

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 11時45分発の熱海行普通に乗る。車両は211系3両編成、こちらは座席が全て埋まっていた。最後部は「業務用」と記された天幕で区切られていた、何らかの荷物を輸送しているようである。

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 新幹線と並走しながら走り、函南を出発すると丹那トンネルに入る。全長7804mの丹那トンネルを8分ほどで通過すると、来宮付近で伊東線と合流、伊豆急のリゾート21と並走し、11時59分に熱海に到着する。
混雑する駅前からタクシーに乗る。温泉街を10分弱走ると、本日の運転会場である「花の宿 染井」である。今回は特別に会議室を借りて、公開運転会となる。先に到着したT師匠は早速C-トラックを設営中、よしゆきさんはHbfの運転会らしく、アルコールの買い出しに出かけていた。今回はHbfメンバーの他、2つのメルクリン・クラブのメンバーの方々も参加し、さらにBarよしゆきの常連さんや、ご家族連れの方もいらして、総勢30名の大所帯である。タブレットさんもいらして、結局C-トラックで5オーバルを敷設、1時間ほどで準備は終われば運転開始である。
 T師匠の用意した外周線は、C-トラックを2線式/3線式兼用に改造してあるとのことだったので、まずは持参したRocoのDC版103形にフライシュマンのIC客車連結した80年代のIC編成を走らせる。かなり広いスペースに線路を敷いているため、電圧降下も懸念されるところだが、C-トラックにはかなり工夫が加えられているようで走りは極めてスムーズである。このIC編成は何だかんだ言っても人気がある、やはりドイツを象徴する存在

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 最初は皆さん、遠慮されていたが、時間が経つにつて、色々な列車が走るようになり、運転会も楽しくなる。もちろん、Hbf運転会だから、皆さんアルコールも進み、そこかしこで酔っ払い運転ということになる。

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 本日最大の注目を集めたのは、くりまみさんが持参されたKM1の1番ゲージである。もはやアイドルの撮影会状態・・・・

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 HOでは、タブレットさんが、発売されたばかりのTGV-POSや120形ドイツ鉄道175周年記念塗装を持参された。

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 TGV-POSはなかなかスマートな製品だが、サウンドが少し小さいのが残念であった。もっとも、デコーダーの設定を変えられるのかもしれないが。

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 05形

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 01形+ラインゴルト1962客車

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 T師匠のRocoのICN。サウンドが素晴らしかった

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 同じくT師匠のAVE350も登場

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 BOAC VC10さんのこだわりの編成も続々と登場

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 T師匠のリマの廉価版CISは非常に簡素な造り

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 T-zugさんのクリスマス貨車

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 P-zugさんの103形重連とラインゴルト・ドーム化―8両を連ねた編成

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 アンティークを展示された方もいらした

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 abeさんやよしゆきさんはNゲージ・Zゲージも展示

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 一角にはストラクチャと、Rocoのカールスルーエ・トラムも並べられた

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 今回最も魅力的に感じたのがBrawaの426形。バイエルン風の小レイアウトを作りたくなる

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 今回は人数も多かったので、80年代IC編成以外には、メルクリンのICE 3MFのみを持参した。まずは様々な明るさのなかで撮影、薄暗い中で撮影すると、夜のミュンヘン中央駅を思わせる。

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 T師匠は自作のカント付きレールを用意されていた、如何にも高速新線風の走りになり、非常に格好良い。これで架線があれば、完璧であろう。



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 運転の合間に温泉にも浸かった。こじんまりとしているが、清潔で実に気持ちの良いお風呂であった。そして、30名の宴会、美味しい料理を堪能し、単なる温泉旅行で行っても、非常に宿だったと思う。このまま泊まりたかったが、翌日は朝から仕事。名残惜しかったが、22時前にabeさんと私は皆さんに別れを告げて、タクシーで熱海駅に戻る。
 22時27分発のこだま684号は700系のJR西日本編成、自由席は空いていたので、3人席の向きを変えて、ゆったりと座る。小田原で寝てしまい、気が付いたらもう品川であった。東京には23時16分に到着し、長い一日を終えたのである。
 よしゆきさんをはじめ、今回お世話になった皆様に心から御礼を申し上げたい。
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コメント 2

masato-marklin

私も参加したかったですが、残念です。
ICE3も元気そうで、なによりです。
by masato-marklin (2010-11-21 23:11) 

HUH

masato-marklinさん
今回はご一緒できなくて、残念でした。おかげさまで、ICE 3は絶好調、本当に助かりました。次は是非また一緒に走らせましょう。
by HUH (2010-11-28 08:56) 

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