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DB Baureihe 642 (Piko 52010) [鉄道模型 Piko]

今日は鉄道模型を紹介したい。DBは1990年代末からローカル線に気動車を大量に導入し、従来の客車列車を置き換えた。642形DesiroはSiemens製の2車体連接構造の気動車で、1999年から236編成が導入され、ザクセン州を中心に、ニュルンベルクなどでも活躍している。私は2006年にDresdenで乗車したが、軽やかな走りと、ローカル用気動車とは思えない美しい外観に魅了された。
Pikoは2003年にこの642形を発売した。品番52010はHO直流の通常品として現在もカタログに掲載されている。モデルはBw Nuernberg West所属の 642 110-1 + 642 610-0で、2等車のみのモノクロス編成である。行先表示は"Bamberg"、クラシック音楽ファンには馴染み深い地名であろう。
車体はプラスチック製である。大きな側面窓にプラスチックの厚みがやや感じられ、平面性も少し物足りないが、印象的な外観がうまく凝縮され、塗装も美しい。Verkehrsrot塗装の赤色は他メーカーに比べると光沢を抑えた、落ち着いたもので、ここは好みが分かれるところであろう。もちろん、細かい表記類もよく再現されている。

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独特の流線形を成す先頭部、何度眺めても格好良い。ローカル気動車で、これほど格好良い車両は私には思い浮かばない。この先頭部もよく再現されている。

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最大の特徴である、連接部分も実感的だ。

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車内は実車よりも派手な水色で、丁寧にインテリアが作りこまれており、室内灯も点灯する。大きな側面窓の中には、乗客を乗せると良いかもしれない。モーターは642 110の先頭寄りに搭載されている。床下にコンパクトに収められ、ドライブシャフトを通じて2軸の先頭台車を駆動する。通常の条件では、実車と同様の最高120km/hとなるよう配慮されており、スピードが出ない代わりに、低速でも実にスムーズに走行する。耐久性については未知数であるが、この種の車両にふさわしい走行性能を有している。

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642形はこのほかにも多くのバリエーションが発売されている。PikoはICE 3やTaurusなどHobbyシリーズで廉価版の模型を積極的にリリースしているが、この642形をはじめ、612形など通常品のラインアップも魅力的である。今度はACバージョンも購入し、ESUのLokSoundmfxを搭載して、、、などとも考えてしまう。困ったものである。

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642形
http://www.rig-bahn.jp/db-page/j-642.htm
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コメント 2

M

はじめまして。
PIKOの模型SonnebergにあるDeutsches Spielzeugmuseum(ドイツおもちゃ博物館)にも結構展示されていましたよ。
RBとREは新しくてキレイで好きです。ICって何であんなに汚いんでしょうね。
乱文失礼しました。
by M (2009-06-03 00:07) 

HUH

Mさん、はじめまして。
Pikoの模型はこの642形のような通常仕様の模型も、廉価版の模型も価格以上の満足感が得られるのが良いですね。
ドイツは地域輸送用の車両の世代交代が進んでいますから、確かにREやRBも綺麗な車両が多いですが、それでも地域によっては旧型客車が残っています。ICの近代化については、イコールICE化という流れがありますので、そういう意味では、長距離輸送も世代交代は進んでいると言えるかもしれません。DBは現在も残るICやICE 1/ICE 2を置き換えるための新型車両の計画も進めているようです。
by HUH (2009-06-04 01:37) 

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