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Ticket to Ride.. [ドイツ鉄道 DVD]

私は展望席が好きだ。ドイツに行くと、ICE 3やICE-Tの走る区間では大抵展望席を予約し、地図とビールを片手に前方風景を楽しむ。配線、対向列車、スピードメーター、運転手の動作・・・・展望席には、鉄道ファンを魅了をする醍醐味がある。

列車の前面展望を気軽に楽しめるのが運転室展望ビデオである。日本国内で運転室展望ビデオがこれだけ広く売られるようになったのは20年くらい前からだと思う。書店や模型店でビデオコーナーを眺めると、その豊富な品揃えには驚くばかりである。それに比べると、ドイツは鉄道関係のビデオは豊富であるが、展望ビデオは圧倒的に少ない。そんな中で、気軽に楽しめるのが、Ticket to Ride..の一連のシリーズである。

Ticket to Ride..はイギリスの会社が出している鉄道DVDシリーズである。展望DVDだけでなく、特定の地方の鉄道をまとめたものや模型を扱ったものもあり、扱う対象もヨーロッパを中心に15カ国以上の鉄道に及んでいる。嬉しいことにその中でも最もラインアップが充実しているのは、ドイツ鉄道関係のDVDである。私も展望DVDを中心に少しずつ集めている。

dvd.jpg

おかげで、我が家では以下の区間の展望を気軽に楽しめる。
- Singen→Stuttgart (ICE-T)
- Koblenz→Frankfurt (101)
- Koeln→Duisburg (IC)
- Frankfurt→Mannheim (ライン川左岸線 / IC)
- Mannheim→Saarbruecken (ICE 2)
- Saarbruecken→Trier (425)
- Konstanz→Villingen (101)
- Villingen→Offenburg (黒い森線 / 101)
- Basel→Karlsruhe (ICE 1)
- Frankfurt→Koeln (NBS / ICE 3)

このDVDシリーズはすべて英語ナレーション付き (このあたりが日本と感覚が違う)である。カメラワークなど、全般的な作りはやや素人っぽい気もするが、作品が増えると共にかなり改善してきている。我々にとって嬉しいのは、PALだけでなく、大半の作品はNTSC方式も用意されていることである。ホームページ上ではPALしかないように記載されている作品でも、問い合わせたらNTSCが用意されていることもある。ホームページからもクレジットカードを用いて簡単に購入でき、対応も早く、私自身はこれまでトラブルは全くない。
http://www.tickettoride.org.uk/
スイスやオーストリアのラインアップも充実し、展望DVD以外のDVDもマニアックな場所まで取材されていて中々面白い。

ここまで書いておいて何だが、実は私は展望DVDは全面的には好きではない。例えば、Frankfurt→KoelnのNBSの展望DVDである。これは確かに面白いのだが、実車の展望席の魅力には到底かなわない。ICE 3の体まで響き渡るインバーター音(天使の歌声ともいう)、加減速時や勾配区間で感じるG、そして視線をずらせば計器類や運転手の動作、さらに側面からの風景、これら全てを一度に堪能できるのは展望席なのである。展望DVDが伝えられるのは、ほんの一部だけなのである。
ただ、DVDをみることで実車体験を思い起こすことは可能であるし、未知の路線のDVDはその路線への憧れをもたらすこともある。そんなわけで、私はついつい展望DVDを買ってしまうのである。
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