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9月6日 Mannheim → Stuttgart [ドイツ・フランス鉄道旅行 2007]

ここからはICEでStuttgartへ向かう。まもなくBerlin発Muenchen行のICE 691が到着、Tz112編成"Memmingen"、ICE 1のリニューアル編成である。私が乗車するのは19号車、最後尾の1等車である。指定されたのは96番席、コンパートメントの窓側であったが、そこには既に先客が座っていた。変わってもらっても良いのだが、Stuttgartまで30分足らずだし、スーツケースを抱えて窓側から出るのも大変なので、隣の95番席に腰掛ける。夕方の列車だけあり、車内は九割方の座席が埋まっているようだ。私の座った5人用コンパートメントも満席である。
同じホームの反対側に到着したICE 601 Basel行(ICE 3)の接続を待って、3分遅れの18時34分に発車する。 すぐにトンネルに入り、一気に加速していく。もう高速新線である。Ubstadt付近でHeidelbergからの路線が合流する。ICE 1のコンパートメントは改装され、ICE 3に近い印象である。固めの本皮張りの椅子で乗り心地は良いが、IC客車のコンパートメントがどっしりしていて、ソファーのような乗り心地であるのに比べると、良く言えば軽快、悪く言えば軽い座り心地である。最高250km/hの高速新線は細かい振動が伝わってい来ることはあるものの、いたって快適な乗り心地だ。同室の乗客達も新聞に読みふけったり、軽食を車掌に注文したりと、思い思いの一時を過ごしている。
曇り空で19時も過ぎ、そろそろ外も暗くなってきた。Vaihingenで右にS-Bahnが一瞬より沿うが、すぐに離れていく。Tunnel Langes Feldを抜けると減速を開始する。420形とすれ違い、Stuttgartが近いことを感じる。Boschuの巨大工場を右に眺めながらさらにトンネルを抜けると、列車はさらに減速する。ターミナル駅間近の広大なヤードを見ながらゆっくりと進み、頭端式のStuttgart Hbfにゆっくりと進入していく。ちょうどICE 1が2本停車中、その向こうからはParis行のTGV-POSが発車していくのが見える。19時11分、Stuttgart Hbfに到着する。

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私の乗車した車両は最後部、ここからコンコースまで延々300m以上歩かなければならない。ICEは19時15分にMuenchenに向けて発車していった。停車中の146.2形や611形を眺めながら、人通りの多い構内を歩き、地下にあるS-Bahnホームに向かう。前頭部の赤帯がない、間の抜けた顔のICE 1も停車していた。

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ホテルに向かう前に模型店に行くことにしていたので、やってきた420形に乗車し、一駅目のStadtmitteで下車、地上に出て、街の中心Marktplatzに向かう。道が良く分からず、通りかかった婦人に伺うと、英語は苦手なんだけど、と言いながらも親切に教えてくれた。お礼を言って、歩くこと10分、すると驚いた、人々々、ものすごい人手なのである、広場には所狭しとテントが並べられ、多くの人々がグラスを傾けている。後で知ったのだが、ちょうどワイン祭りが行われていたのだ。

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美味しそうなビール、ワイン、料理に心惹かれつつ、Marktplatzの一角にあるおもちゃ屋さんの3階にあるEisenbahntreffpunkt Schweickhardtの支店へ向かう。3階全体が鉄道模型専門フロアで、新製品を中心に書籍やDVDまでかなりの品揃えだ。友人に頼まれていたフライシュマンのICE 2の客車も無事に購入できた。長居すると無駄遣いしてしまいそうなので、早めに店を辞す。

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もう19時45分だ。人込みの中をスーツケースを引いてStadtmitteに戻る。ワイン祭りで食事を摂りたいが、さすがにこの大荷物では難しい。途中で地元名門サッカークラブVFB Stuttgartのファンショップ、VFB Fanshopがあった。私の兄は幼い頃からのVFファン、しかもVFBは2006-2007シーズンで奇蹟の大逆転でBundesligaを制したばかりである。ファンショップで優勝記念グッズを購入し、お土産とした。駅で時刻表を確認すると、私が乗車するS6 W・・・・行まで15分ある。その間に420形や423形が次々と発着する。実はこの地下区間はS-Bahn Stuttgartの各系統が集まり、列車頻度はきわめて高いのだ。そして、Stuttgartは420形の方が編成数は多く、特に活躍ぶりが目立つ。私が乗車するS6 Weil der Stadt行420形を2編成併結した列車であった。混雑する他の列車に比べると、この列車は比較的空いており、1等席にはゆっくり座れた。Hbfを出発すると地上に出る。Frankfurt・Muenchen方面の列車が右に分かれていく。外はすっかり暗くなった。こまめに停車し乗客を減らしながら、20分ほどでStuttgart-Weilimdorfに到着する。駅は対向式ホームが2本並ぶシンプルな構造で、降車客が去ると人の気配はなくなりと静かそのものである。駅前もSIEMENSのビルとイタリアンレストランが一店見えるのみで、他は住宅だ。階段を降りて駅の反対側の出ると目の前にお洒落なホテルが見える。ここが今日の宿、Holiday Inn Hotel Stuttgart-Weilimdorfである。

チェックインし、清潔で広々とした部屋に落ち着く。元気があればStuttgart市内のワイン祭りに行きたいが、S-Bahnで20分以上かかるし、今日は疲れて気力が湧きそうにない。ホテルのレストランが良さそうだったので、ここで食事をとることにした。生ビール大でまず喉を潤す、美味しい。思わず一気に飲み干し、もう一杯。盛りの多いサラダと豚肉の煮込みを頼み、白のグラスワインと共に楽しむとすっかり満足した。愛想の良い店員さんに満足したか訪ねられたので、大満足だと応じ、部屋に戻る。明日は早い、酔いも回っており、すぐに寝た。
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だんきち

おや、あすこのホリデイイン使いましたか!

ワタシのStuttgartでの常宿?です。清潔で1階の食堂も居心地いいし、夜になるとSバーンにたくさん貨物列車走るのも見ることが出来ますよ。
by だんきち (2008-08-26 07:21) 

masato-marklin

ども masatoです。

いつのまにか別館が・・ いままで気がつかず、すみません。
ドイツ鉄道旅行いいですよね・・
私も行きたい。

by masato-marklin (2008-08-26 08:59) 

HUH

だんきちさん>
貨物列車は見ませんでしたが、ホテルは良いですよね、本当に快適でした。420形に乗れたのも良かったです。

masatoさん>
ご覧頂き、有難うございます。私もドイツにまた行きたい、というのが本音です。しばらくはチャンスがないので、代わりに2007年の旅行記を少しづつ公開していきます。
by HUH (2008-08-28 03:06) 

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