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9月6日 Saarbruecken → Mannheim [ドイツ・フランス鉄道旅行 2007]

Saarbruecken Hbf構内には425形や426形、612形など新世代の近郊型車両の姿が目立つ。ICEが到着したホームの反対側には接続するIC 2159 Frankfurt Hbf行が既に停車している。牽引は181 214-8 “Mosel”、編成はAvmz 108.1 + ARkimbz 266.4 + Bvmsz 186.9 + Bpmbz 294.1 + Bpmbz 294.1 + Bvmz 186.5 + Bpmz 294.3 + Bimdz (形式詳細不明)で、1等車1両、BordBistro車1両、2等車6両という組成だ。181.2形はドイツの電気方式であるAC15kV、16 2/3Hzのほか、フランスのAC25kV 50Hzにも対応しており、ドイツ・フランス国境付近で活躍を続けてきた。現在は貨物運用から外れ、全車がDBの長距離旅客列車部門DB Fernverkehrに所属しているが、今後ICEのParis直通に進展に伴い廃車が進むことが確実である。
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私は機関車直後に連結された1等コンパートメントの12号車に乗車し、指定された16番シートに座った。機関車側の端のコンパートメントの窓側だ。コンパートメントはリニューアルされシートモケットや壁材は交換されているが、それ以外はTEE時代以来の仕様、これほど座り心地の良い快適な座席は思い浮かばないくらいだ。
16時50分、定刻にSaarbruecken Hbfを発車する。森の中を列車は進む。速度は100km/h程であろうか、滑らかで快適な乗り心地だ。17時10分Hombug (Saar) Hbf着、構内には425形が停車している。4分程の停車の後、発車。外はまだ明るいが曇っている。住宅は少なく、IC停車駅も街の規模は大きいとは言い難い。Parisで歩き疲れたのか、あるいはICEの興奮が済んだからなのか、眠気に襲われる。気がつくと、Kaiserslautern Hbfに到着した。駅の近くにそびえる大きな建物はフリッツ・ヴァルター・スタジアムであろうか。ここはワールドカップの会場として使われ、日本戦も行われた。ここを本拠とする1FC Kaserslautenはかつてはドイツきっての強豪で、赤い悪魔と恐れられた。ルール地方のGelsenkirchenを本拠とするSchalke 04と並んで熱狂的なファンの存在で有名で、ドイツ代表チームのエース、ミロスラフ・クローゼなど多くの名選手を生んだが、チームは最近は落ちぶれてしまい、ブンデスリーガ2部でも冴えない成績を残している。スタジアム名の由来となったフリッツ・ヴァルターは1954年ワールドカップ優勝時のドイツ代表キャプテン、クラブチームではKaiserslautern一筋で活躍した。その人格者ぶりでも大きな尊敬を集めた英雄は、現状をさぞ嘆いていることであろう。
17時37分にKaiserslauern Hbfを定刻に発車する。空は厚い雲に覆われ、カーブとトンネルが連続し、霧も出てきた。ちょっとした山岳路線の雰囲気だ。17時59分Neustadt Hbfに到着、この頃には雨も降ってきた。
Neustadtを出発すると線路に隣接してにDGEG Eisenbahn-Museumが見える、ヤードには多くの客車が停車していた。線形が良くなったのであろう、140~160km/h程度は出ているのではないだろうか。一旦離れたS-Bahnが再び近づくと減速し、Ludwigshafenに到着する。待避している140形牽引の貨物列車を横目に発車すると右に大きくカーブしライン川を渡る。
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程なくMannheim Hbfに到着する。18時19分、定刻である。 
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