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Sauerlandを抜けて [ドイツ鉄道旅行 2017]

 6月15日はノルトライン・ヴェストファーレン (NRW)州は祝日、せっかくなので乗り鉄を楽しむことにした。路面電車でDüsseldorf Hbfへ出て水を買いこみ、10番線ホームへ。乗車するFulda行IC 2155は既に発車を待っていた。制御客車を先頭に、6両の客車を後ろから101 078が押す編成である。残念ながらこのICにはBordBistoは連結しておらず、車内販売もない。

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 空いている車内に入り、2等オープン客車に座る。本来の発車ホームから変更されたこともあり、定刻より5分遅れて、9時51分に発車する。Düsseldorf Flighafen、Dusiburg Hbf、Essen Hbf、Bochum Hbf、Dortmund Hbfとライン・ルール地方を東に向かいながら、主要駅にこまめに停車し、その度に乗客が増えていく。Hammには11時05分に到着、ここでスイッチバックする。乗車は相変わらず多く、2等車はほぼ満席になり、デッキに立っている乗客もいる。

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 HammからはHannover・Berlin方面の路線と分かれる。人口の多いNRW州だが、ここまで来ると車窓風景ものどかになる。ICといってもSoest、Lippstadt、Paderbornと10~15分とこまめに停車する。有名な高架橋を渡るとまもなくAltenbekenである。途中で信号待ちをしたこともあり、定刻より10分程度遅れている。

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 停車する度に乗客が増え、ここで私の席には、あらかじめ指定券を持った乗客が来たため、立つことにする。列車はAltenbekenから南下し、Warburgには11分遅れの12時35分に着く。ここで私も下車する。

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 IC 2055が発車していくと、すぐに同じ3番線に、Kassel-Wilhelmshӧhe発RE 4672が入線して来る。この列車はRE 17系統„Sauerland-Express“で、その名の通り、NRW州南東部に広がる丘陵地帯Saurlandを貫くObere Ruhrtalbahn (上部ルール渓谷鉄道)を通ってHagenまで走る。車両は振子式気動車612形を2本併結した4両編成である。612形は最高160m/h運転も可能だが、残念ながら、これから乗車する区間は最高140km/h対応、振子運転にも対応していない。

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 車内は空いており、テーブル付きの4人用席にゆったり座る。ICの影響で3分遅れの12時41分に発車したした列車はしばらくして先程通ったAltenbeken方面の路線と分かれ、西へと進路を向ける。途中のBrilon Waldまでは単線非電化、Diemel川沿いに進み、比較的直線が多い。最高120km/hのはずだが、実際には90km/h程で余裕のある走りっぷりである。車内にはディーゼルエンジンの振動が伝わり、前後方向の揺れも気になった。Scherfede、Westheim、Marsberg、Breelarと小駅に停車する度に乗客が少しずつ増える。若者や家族連れが目立つのは、如何にも祝日らしい。車掌は2編成を行きしながら、忙しく検札を行っている。車窓風景はのどか、特別な何かがあるわけではないが、ドイツの田舎らしい美しい光景を眺めながら、ローカル線の趣を楽しむ。

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 地域の拠点駅であるBrilon Waldには13時20分に到着する。この駅からはBrilon StadtやKorbachなどへのローカル線が接続しており、何本かの気動車が停車している。

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 Brilion Waldからは複線になるが、Besrwigまでは急カーブが続き、最高90km/hに制限される。Winerbergからの路線が合流すると、給水塔の残るBestwigに到着する。

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 この辺りから列車はルール川に沿って走る。Meschedeまでは最高120km/hだが、列車のスピードはそれほど上がらない。最高100km/hに制限されるArnsbergまでは再びカーブが連続する。乗車率は50%を超えたようだ。Arnsbergの先は再び120km/h区間、さらにWickedeからは直線が続き、最高140km/hとなるが、列車は100km/h程度の抑え気味の走りである。車窓には心なしか住宅が増えてきたようだ。
Hammからの電化路線と合流し、広大なヤードが広がると、まもなく14時28分にSchwerteに着く。

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 Obere Ruhrtalbahnの区間はここまでである。貨物列車が行き来し、構内は賑やかである。ここでは降車も多いが、乗車はそれ以上に多く、車内の座席はほぼ埋まった。5分程停車した後Schwerteを発車すると、電化区間、貨物線との複々線区間を快走する。この地域の拠点駅であるHagen Hbfには14時42分に到着する。

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 HagenからはAbellio Railが運行する14時51分発Essen行に乗る。列車はBochumまでルール川沿いに走り、さらに西へ向かう。

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 終点の一駅手前、Wattenscheidで降りて、後続のREの乗車、Duisburg HbfでS-Bahnに乗り換えて定番のAngermundで少しだけ撮影した後、帰宅した。
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