SSブログ

DB Baureihe 426 (Brawa 44103) [鉄道模型 Brawa]

 南ドイツの小さな村、Oberammergau オーバーアマガウは10年に1回、村を挙げて上演されるキリスト受難劇で有名である。以前NHK衛星で、受難劇の準備から上演までを追ったドキュメンタリーが放送された。その中の一シーンで、いかにもBayernらしい緑に囲まれた田舎を2両編成の電車がゆっくりと走っていく姿が何とも印象的であった。
 Oberammergauへは、MünchenとGarmisch-Partenkirchenの間に位置するMurnauから支線Ammergaubahn (KBS 963: 23.671km)が延びている。そして、このAmmergaubahnで活躍するのが426形である。
 426形はドイツ各地でREからS-Bahnまで幅広く活躍する425形とほぼ同設計であるが、425形は4車体連接構造であるのに対し、426形は2車体連接構造であり、43編成が作成され、ローカル線用や増結用車両として用いられている。Brawaは2006年にこの426形を製品化した。フルサウンド仕様も用意され、以前から欲しいと思っていたが、この度入手することができたので紹介したい。

426_1.jpg

 今回入手したのは製品番号#44103、AC・サウンド付のモデルである。車体はプラスチック製である。光沢のある塗装で金属製モデルのような重厚感とは程遠いが、このような新型電車のモデルとしては、滑らかな車体が再現され、なかなか悪くないと思う。

426_2.jpg

 ナンバーは426 034-5 + 426 534-4が選択されている。423形や425形と共通の、ユーモラスで愛嬌のある前頭部も、好ましく再現されている。実車の構体の分割線もモールドされている。3灯の前照灯、尾灯、行先表示も点灯する。少々残念なのは、このような前照灯・尾灯の周囲も透けてしまっていることである。車体裏を黒色に塗装すれば、改善するかもしれないが。
 連結器はダミーであるが、併結できるよう交換パーツが付属している。また、426 534-4には運転手が乗せられている。

426_3.jpg

● 426 534-4

426_4.jpg

426_5.jpg

● 426 034-5

426_6.jpg

426_7.jpg

 側面も滑らかな車体がよく再現されている、窓ガラスもスモークが入れられているのも実車通りである。Verkehrsrot塗装は実車に比べるとやや暗い印象も受けるが、細かい標記類を含め、美しく印刷されている。室内灯も装備されており、側面の行先表示も点灯するので、暗い場所での運転も楽しめるであろう。
 力が入っているのは、屋上機器である。パンタグラフ周囲を含め手抜きがなく、また空調装置等の警告表示までこまかく表現されている点には感心するばかりである。

426_9.jpg

426_10.jpg

動力は連接部分に搭載されており、幌で隠されている。曲線での幌の動きも大変実感的である。走行は滑らかで低速もよく効き、モーターの発する音も十分静かである。

426_8.jpg

デコーダはmfxではないため、登録作業が必要な点は面倒である。アドレスは標準設定では「03」となっている。ファンクションはシンプルで、走行音やドア開閉音が収録されているのみであるが、サウンドは音量も十分、インバータの変調音がしっかり再現され、非常に良い。広い会場での運転会でも存在感を発揮しそうである。



今回、初めてBrawaの製品を購入した。2両編成の電車としてはやや高価な感もあったが、それに見合うだけの高い品質を誇り、他メーカーにない個性も随所に感じられ、大変魅力的な製品であった。せっかくなので、活躍の範囲がもっと広い425形の製品化も望みたいところである。
nice!(5)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 5

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。