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9月6日 Paris 市内巡り [ドイツ・フランス鉄道旅行 2007]

目が覚め、ベットの横の時計を見ると、まだ5時半だ。もう少し眠ろうと思うが、時差ボケであろう、眠れそうにない。諦めてトーマスクックを眺めると、ICEがParis Gare de l'Estを6時43分に発車することがわかった。せっかくなので、発車を見送ることにした。6時半過ぎにホテルに出ると、外はまだ真っ暗、身を切るような寒さだった。ホテルから歩いてすぐの鉄橋に行くと、Paris Gare de l'Est構内全体を見回せた。TGVと並んで、お目当てのICEも停車中であった。待つことしばし、ICEは印象的なインバータ音を響かせて、ゆっくりとドイツへ向けて出発していった。
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まだ人通りのほとんどない道をホテルへ戻り、身支度をして朝食を食べに行く、ドイツのホテルに比べて内容は貧弱で、クロワッサンとゆで卵、コーンフレークで軽く済ませ、7時30分過ぎにはチェックアウトした。
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外はすっかり明るくなり、人通りも多い。今日は午後のICEに乗車する予定なので、Paris Ostにスーツケースを預けてから、市内観光に出かけることにした。Gare de l'Estへはスーツケースを引いて歩くこと10分ほど、Gare de Nordに比べ小ぶりなターミナルに入り、コインロッカーを探すが、いくら探しても見つからない。そこで、フレンチ・ジャーマン・レイルパスのValidationを兼ねて窓口に入る。Validationは問題なく済んだが、ロッカーは北駅にしかないとのこと、何と不便な、と驚いたが仕方がない。TGV-POSを眺めたところで、Gare du Nordに向かう。
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Gare de Nordには十分に歩ける距離であるが、面倒になり、メトロで行くことにする。M4でGare de Nordへは一駅である。しかし、この選択は失敗であった。パリのメトロはバリアフリーとは程多く、階段の連続で、スーツケースを持ち歩くには全く不向きであった。しかもメトロの車内は満員、随分と遠い一駅になってしまった。
Gare de Nordの長距離列車用ホームの地下にコインロッカーはあった。係員がいて、荷物のX線検査まで行い、なかなか物々しい。これではGare de l'Estにもロッカーを用意するわけにはいかないだろうと分かった。小銭が足りず、両替を頼むとできないとのこと、自動両替機もなく、係員がいる割にはは不便だ。仕方がないので、一旦ホームに行き、ツナ・サンドイットを購入して、ようやくスーツケースを預けることができた。
ヨーロッパは抵抗なく歩きながら食べられるのが良い。ツナサンドをかじりながら、メトロのホームへ移動し、M4に乗車する。まずはルーヴル美術館へ向かう。Chatletで降りるつもりが、どうしたものか乗り過ごしてしまい、気付いたらCiteだった。本に夢中になっていった。すぐに一駅折り返し、今度はM1に乗り換える。Louvre Rivoliで下車、しかし、実はルーヴルの近いのは一駅先のPalais Royal Musee du Louvreだった。今日は全くついていない、後続の列車でようやくPalais Royal Musee du Louvreに到着する。そのまま地下街を歩けば美術館の入り口だ。美術館は入館まで時間がかかると聞いていたので、8時過ぎに来て並ぶつもりだったが、もう9時になるところであった。長い行列ができていたが、行列はすぐに動きはじめ、荷物のレントゲン検査もスムーズだった。自動券売機でチケットを購入、こちらも台数は多く、並び必要はなかった。英語表示もあって分かりやすく、10分もしないで入館できた。
ミーハーだが、折角来たのだから、モナリザは見たい。そこで何はともあれ、Denon翼へ入り、モナリザへ直行する。モナリザの前は開館直後だけあり、まだ人はまばらだった。意外にもサイズは小さく、囲いがしてあって離れたところからみることとなる。2、3分過ごした後、近くにある「ナポレオン一世の戴冠式」や「民衆を導く自由の女神」など、美術に疎い私でも知っている絵画を見て回る。東京で美術展を開いたら目玉となるような絵画がさりげなく並んでいるのだから、呆れるばかりの凄さだ。
よく言われることだが、ルーヴル美術館はとにかく広大だ。Parisに半日しかいないのに、全てを見ようというのは無理で、割り切って目的を決めて見て回る。ニケのヴィーナスから、スフィンクス、ラムセス立像などエジブト美術を眺める。さらに今回楽しみにしていたハンムラビ法典を目にできて感慨深かった。レンブラントやクラナッハなど絵画館はゆっくり見ようと思い、最後に移動、しかし、何と今日は閉鎖されていた。残念だが仕方がない、いつか再訪を期すことにした。地上に出て印象的なガラスのピラミッドを眺めていると、10時30分だった。近くにはカルーゼルの凱旋門も見える。まだ1時間半しか経っていないが、広大な館内を早足で歩きまわり、疲れてしまった。
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一休みしようと地下街カルーゼルのフードコートをのぞく。ここはルーヴル美術館に来た際の手軽な食事スポットとして人気だが、まだ店がほとんど開いていなかった。そこで、M4に乗車し、Chatletで乗り換え、朝間違えてやって来たCiteで下車する。地上に出ると、市立病院の脇を歩く。病院とは思えない重厚な建物には驚くが、中の使い勝手はどうなのだろうか、気になるところである。広場に出ると、目の前にノートルダム大聖堂がそびえ立つ。その巨大さには驚くばかり、さすがParisである。すでに多くの観光客で賑わっており、私はそれに交じって中に入る。塔に上がることもできるが、行列になっており、見合わせる。
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寒いし歩き疲れたので、目の前のカフェで一休みする。最初はコーヒーのつもりだったが、急に気が変わりビールを一杯。まだ時間は十分にあるので、今度はモンマルトルに向かうことにする。カフェを出ると再びCiteからM4に乗車する。Barbes Rochechouartで乗り換え、地下から地上ホームに上がり、今度はM2に乗車する。
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程無くAnversに到着する。地下ホームから地上に上がると目の前はモンマルトルの丘である。様々な商店が軒を連ねる路地を抜け坂を上る。丘の頂上にあるサクレ・クール聖堂までは徒歩でもすぐだが、ケーブルカーを発見、早速試乗する。お洒落なデザインのケーブルカーはほぼ満員、丘の頂上まではすぐである。曲線を多用した白い印象的な建物のサクレ・クール聖堂に入ると、修道尼達が聖歌を歌っていた。中央では一心に祈りを捧げる人々の姿がある。しばらく美しい歌声に耳を傾けたのち聖堂を出る。丘の上からはパリの市街が一望できる。今日はあいにくの曇りであるが多くの人々がその光景に見とれている。時間は12時30分だ。
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今度は徒歩で丘を下る。カラフルな紐をもった人々が何やら話しかけてくるが、一体何なのだろうか。何となくやり過ごし、商店を眺めながら散歩を楽しみ、Anversへ戻る。時間にまだ余裕があるので、M2に乗車し、PigalleでM12に乗り換え、Madeleineで下車する。駅からほど近いワインショップ Laviniaに行く。さすがフランス、ワイン専門店とはいえ、ビルの二つのフロアに数多くのワインが並べられ、ディスプレイもきれいである。ワインの知識はないので、お勧めコーナーからボルドーのワインを適当に選び、お土産用に購入する。荷物が急に重くなり辛いが仕方がない。M8に再び乗車し、Straasbourg St-DenisでM4に乗り換え、Gare du Nordに13時30分に到着する。
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コメント 2

Akira

初めてのパリ観光を1人でこなしたのですから立派なものです。大抵は、団体旅行で複数ですもの。ルーブル美術館は確かに広大ですね。でも私は、オルセー美術館の方が好みです。コンパクトですし、19世紀末のアールヌーボー芸術迄あり、何より美術館建物自体がPLM?のパリ駅でしたから、「鉄」分の多い人にも満足できるはず。次回は是非。

次の更新を楽しみにしています。
by Akira (2008-08-15 13:54) 

HUH

地図とメトロの路線図があれば、あとは困りませんでした。要所では英語表記もありますし、特に不安なく回ることができました。ただメトロが混雑していて、スリなどは心配でしたけど。
今回はオルセーに行くことも考えたのですが、ハンムラビ法典とレンブンラントを目当てにルーヴルにしました。
Parisを半日で観光なんて勿体ないだけ、次回はルーヴル、オルセー含め、ゆっくりと回りたいです。でも、Wienにも行きたいし・・・・悩ましいです。そのまえにヨーロッパに行けるのがいつになるやら。
by HUH (2008-08-15 23:09) 

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