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DB Baureihe 401 / ICE 1 (Märklin 37702) - 1 [鉄道模型 Maerklin]

 ICEが営業運転を開始したのは1991年6月のことである、今年は20周年を迎えるわけである。そんな記念の年にMärklinがアナウンスした新製品が現行仕様のICE 1である。私も早速注文したが、発売は秋以降だろうと思っていた。ところが、3月下旬には早々と発売となり、入荷の案内を頂いたので、早速引き取ってきた。

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 37702は両先頭車(401形)、1等中間車(803形)、食堂車(804形)、2等中間車(802形)の5両編成である。この他、追加用中間車3両セットの発売が予定されている。基本的には、これまでのICE 1の製品と同様であるが、ライト類がLEDとなっている。

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 先頭部はふっくらした実車の雰囲気がよく再現されている。定評のあるFleischmannの製品とは少々異なる雰囲気であるが、この辺りは好みの分かれるところかもしれない。

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 実車の現在の姿に合わせて、ICEのロゴやナンバー表記は新しいものとなっている。塗装もVerkehrsrot塗装であり、前面帯にDBマークが入った仕様である。

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 37702はファンクションも豊富で、様々なサウンドが楽しめる。早速動画も撮影したので、ご覧いただきたい。少々モーター音が気になるが、ブロワー音を響かせて発車する姿は非常に魅力的である。



 長らく待ち望んだ、リニューアル後のICE 1の製品である。今後、37702を詳しく紹介していきたい。

DB Baureihe 218 (Maerklin 39185) [鉄道模型 Maerklin]

 ドイツ鉄道がVerkehrsrot塗装を採用したのは1996年のことである。それまで、ドイツ鉄道の塗装変更は大抵いい加減で、なかなか進まないことが多かったが、今回ばかりは新しい車両は勿論のこと、古い車両まで熱心に真っ赤に塗装を変えてしまい、従来の塗装のままの車両は一部の保存車両を残すのみとなった。しかし、品がない程に鮮烈なVerkersrotの赤は、未だにあまり評判は良くないようである。
 私も長らく、あまり好きになれないでいたが、2005年にドイツに行った時に、その印象は変わった。黒に近いくらい濃い森、そしてどんよりと曇った空、そんなドイツの風景の中を走る鮮やかな赤は、よく目立ち、案外美しく見えたのである。それ以来、Verkehrsrotに取りつかれた私は、この色の車両を少しづつ集めてきた。そして先日、Akiraさんから「また赤ですか?」と呆れられながら購入したのが、この218形である。

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 メルクリンは2007年に新金型で218形を発売し、ダイキャスト製で重厚感のあるボディ、良好なディテーリング、そして良好なスタイリングは既に定評があるところである。今回紹介するモデルは、その別バージョンということになる。
 スタイリングはほぼ完璧である。一見スマートでいながら、武骨な218形らしさが非常によく再現されている。

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 ディテールは程良いレベルであるが、手摺が別パーツで再現されるなど、手抜きはない。床下機器の再現も同様である。印刷はいつもながら、細かく美しい。車番は、UICの新規定に従った、現在のものとなっている。
細かいディテールや印刷を追求し過ぎると、模型ではしばしば全体の印象が崩れてしまって、実車の良さが感じられないこともあるが、メルクリンではその心配はない。

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 屋上には軽くウエザリングも施されている。これもディーゼル機関車らしくて、嬉しい配慮である。煙突もよく目立つ。今話題になっているESUの215形のように、煙が出ることはない。将来的には、このような機能も標準となっていくのであろうか。

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 動力にはSDSモーターが使用されている。少しテストした限りでは非常にスムーズで、低速もよく利く。サウンドは走行音とホーンのみというシンプルな構成である。最近の古サウンド動力車にしてはやや安価に感じるのはこの辺りが関係しているのかもしれない。
 サウンドのバリエーションが少ないのは少々残念であるが、考えれば運転していて使うのは結局は走行音とホーンくらいであることを考えれば、必要十分なのかもしれない。サウンドのボリュームはやや小さいように感じるが、走行音自体はとても好感が持てる。



 車番は 218 260-8である。実車はBw Kemptenに所属し、MuenchenやAugsburgとFuessen、Memmingen、Lindauなどを結ぶREやRBに運用されている。きっと、Verkehrsrotを纏った旧Siberlinge客車がよく似合うことだろう。
 218形は新型気動車の導入で廃車が進み、活躍の場は随分と狭まってしまった。ドイツの鉄道シーンに欠かせない218形の、そんな晩年の姿を楽しむためには、このモデルは最適であろう。

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忘年お座敷運転会 [鉄道模型 Maerklin]

 年の瀬が迫った29日、初めて私の自宅で運転会を催した。Hbfの忘年会の時に、酔った勢いで開催しましょうと口走り、実現したのである。独身男の部屋というわけで、ワンルームの小さな部屋でのお座敷運転である。当初はhikariさんとまったりと楽しむ予定だったが、T師匠によしゆきさん、たぶれっとさん、Wさんまでご参加頂き、賑やかな楽しい会となった。

 インフラは直線レールは私が用意したが、hikariさんにポイントや車止め、アンカプラーなどを用意して頂き、Wさんにもカーブレールを協力して頂いて、最終的にオーバル3線にヤードを設けた配線となった。

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 ランタンの光が魅力的な雰囲気を演出している。狭いながらも思った以上に多彩な運転を楽しむことができたが、この設備を活かして、貨物列車の入れ換えを行いたくなった。来年のテーマは貨物列車になりそうだ。

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 こんな姿勢で、列車を眺める方もいたりして・・・・自宅での運転会の良さである。もちろん、人間には液体燃料を補給、時々事故が発生するのはそのせいか。

 車両は今回は少なめで、主に私の所有の車両が走行していたが、WさんがV200やKoefを持参してくれた。

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 途中で、模型店巡りをしたり、24時間営業のファーストフード風韓国料理店で食事をしたり、と模型の運転以外にもいろいろと楽しんでいるうちに、あっという間に楽しい1日が過ぎていったのであった。今後も、お座敷運転の楽しみを通級していきたいものである。


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 今年一年、皆さんのおかげで、大いに鉄道趣味を楽しむことができました。有難うございました。もう数時間で新年です。来年の抱負は、何といってもドイツに行くこと。来年もどうぞ宜しくお願いします。

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「Hbf」熱海運転会 [鉄道模型 Maerklin]

 8月のJAM出展以来の「Hbf」運転会に参加した。今回は温泉宿での一泊を兼ねていたが、私は仕事の都合で初日の11月20日のみの参加となった。夜更かし・早起きの連続で寝不足が続いていたが、朝5時過ぎに何とか起床、都営地下鉄新宿線でabeさんと落ち合い、新宿へ向かった。7時ちょうど発の「スーパーあずさ1号」はこれまでにも何度も利用しているが、登山に向かう人などでいつも混雑している。この日も指定席は満席とのことである。
 中央東線は一般的に松本方面に向かって左側の席の方が車窓は楽しめるが、今回指定された席は残念ながら右側であった。スーパーあずさ1号は定刻に新宿を出発する。E351系は振子式電車、車体上方が車両限界に抵触しないよう狭くなっており、その分、狭い印象がある。E351系も登場後15年以上が経過し、インバータ音がやや大きく、車内も幾分かくたびれてきた印象である。
 立川・八王子でも乗車が多く、指定席は全て埋まった。自由席はさぞ激しい混雑になっているであろう。高尾を過ぎると、中央線も車窓風景ものどかになり、ところどころでは美しい紅葉も楽しめるようになる。中央自動車道の並走しながら、上り勾配が続く。曲線区間も多く、車体が左に右に傾斜するが、座っている分には乗り心地はそれ程悪くはない。

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 大月を過ぎると、トンネルが多い区間となる。ブドウ畑に囲まれながら下り勾配を下ると、甲府盆地に出る。石和温泉に立ち寄ると、ラストスパート。立ち上がると、揺れがかなり激しいことに気が付く、車内販売員や立客は大変であろう。程なく、8時28分に甲府に到着する。

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 甲府駅で朝食用の駅弁を買うことにする。しかし、上りホームの駅弁販売店には、東京駅でも売っているようなNRE製の特徴のないものしかなく、コンコースには駅弁販売店自体がなかったため、結局ホームのコンビニエンスストアで食べ物とビール・ワインを調達する。
 ここからは身延線に乗る。8時44分発の特急ワイドビューふじかわ4号に乗り込むと、直ぐに発車となる。ふじかわ4号は空いていると予想していたが、実際には半数以上の席が埋まり、なかなかの乗車率であった。
 我々は指定席を用意していたが、車窓にことわって、自由席車の車端部に設けられた4人席に座った。ふじかわに使用される373系は普通列車にも使用されるため、車内設備は簡素であるが、座席はなかなか快適的である。
 身延線は富士 – 富士宮間を除けば単線、勾配や曲線も多く、最高85km/hに抑えられる。元私鉄で駅間距離も短く、特急も5~15分おきにこまめに停車するため、スピードは上がらない。停車する度に、乗車が少しづつあり、ふじかわは自由席も7割方埋まった。地元の足として、あるいは山梨と静岡を直結する足として、ふじかわが確実に定着していることがうかがえる。
 市川大門付近で踏切の安全確認のため停車するが、特に問題はなかったようで、数分の停車の後に発車する。鰍沢口を過ぎると山岳区間となり、スピードは一層落ちる。のどかな車窓風景を楽しんでいるうちに、ひなびた温泉街が出現すると下部温泉である。

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 下部温泉を出発すると、まもなく街が開けてきて、久遠寺への玄関口である身延に到着する。ここで半数近い乗客が下車していく。ちょうど静岡からの列車も到着したようで、コンコースはかなり混雑している。カメラを持った鉄道マニアの姿もあったので、臨時列車の運転もあるのかもしれない。
 朝早く起きたためか、はたまたアルコールの影響か、身延を出発すると、睡魔に襲われる。目が覚めると、富士宮を出発するところで、車窓には住宅や工場が立ち並んでいた。そして、左には、快晴の天気の中、富士山が美しい姿を見せる。こんなに晴れた空のもとで、こんなに大きく富士山を見たのも始めてかもしれない。

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 東海道線に合流すると、市川大門での踏切障害の影響か数分遅れて、ふじかわ4号は富士に到着する。列車はここでスイッチバックして、静岡へと発車していった。
 富士からは10時47分発の三島行普通に乗る。313系ロングシート車、3両編成と編成は短いが、列車はわずかに立客がある程度の混雑である。富士山がだんだんと後方へ下がり、その姿も小さくなっていく。11時13分、三島に到着する。三島で昼食を済ます。鰻も有名なようだが、時間がかかることを考え、駅構内の寿司店でビールと共に寿司を頂き満足。

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 11時45分発の熱海行普通に乗る。車両は211系3両編成、こちらは座席が全て埋まっていた。最後部は「業務用」と記された天幕で区切られていた、何らかの荷物を輸送しているようである。

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 新幹線と並走しながら走り、函南を出発すると丹那トンネルに入る。全長7804mの丹那トンネルを8分ほどで通過すると、来宮付近で伊東線と合流、伊豆急のリゾート21と並走し、11時59分に熱海に到着する。
混雑する駅前からタクシーに乗る。温泉街を10分弱走ると、本日の運転会場である「花の宿 染井」である。今回は特別に会議室を借りて、公開運転会となる。先に到着したT師匠は早速C-トラックを設営中、よしゆきさんはHbfの運転会らしく、アルコールの買い出しに出かけていた。今回はHbfメンバーの他、2つのメルクリン・クラブのメンバーの方々も参加し、さらにBarよしゆきの常連さんや、ご家族連れの方もいらして、総勢30名の大所帯である。タブレットさんもいらして、結局C-トラックで5オーバルを敷設、1時間ほどで準備は終われば運転開始である。
 T師匠の用意した外周線は、C-トラックを2線式/3線式兼用に改造してあるとのことだったので、まずは持参したRocoのDC版103形にフライシュマンのIC客車連結した80年代のIC編成を走らせる。かなり広いスペースに線路を敷いているため、電圧降下も懸念されるところだが、C-トラックにはかなり工夫が加えられているようで走りは極めてスムーズである。このIC編成は何だかんだ言っても人気がある、やはりドイツを象徴する存在

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 最初は皆さん、遠慮されていたが、時間が経つにつて、色々な列車が走るようになり、運転会も楽しくなる。もちろん、Hbf運転会だから、皆さんアルコールも進み、そこかしこで酔っ払い運転ということになる。

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 本日最大の注目を集めたのは、くりまみさんが持参されたKM1の1番ゲージである。もはやアイドルの撮影会状態・・・・

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 HOでは、タブレットさんが、発売されたばかりのTGV-POSや120形ドイツ鉄道175周年記念塗装を持参された。

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 TGV-POSはなかなかスマートな製品だが、サウンドが少し小さいのが残念であった。もっとも、デコーダーの設定を変えられるのかもしれないが。

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 01形+ラインゴルト1962客車

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 T師匠のRocoのICN。サウンドが素晴らしかった

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 同じくT師匠のAVE350も登場

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 BOAC VC10さんのこだわりの編成も続々と登場

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 T師匠のリマの廉価版CISは非常に簡素な造り

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 T-zugさんのクリスマス貨車

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 P-zugさんの103形重連とラインゴルト・ドーム化―8両を連ねた編成

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 アンティークを展示された方もいらした

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 abeさんやよしゆきさんはNゲージ・Zゲージも展示

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 一角にはストラクチャと、Rocoのカールスルーエ・トラムも並べられた

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 今回最も魅力的に感じたのがBrawaの426形。バイエルン風の小レイアウトを作りたくなる

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 今回は人数も多かったので、80年代IC編成以外には、メルクリンのICE 3MFのみを持参した。まずは様々な明るさのなかで撮影、薄暗い中で撮影すると、夜のミュンヘン中央駅を思わせる。

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 T師匠は自作のカント付きレールを用意されていた、如何にも高速新線風の走りになり、非常に格好良い。これで架線があれば、完璧であろう。



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 運転の合間に温泉にも浸かった。こじんまりとしているが、清潔で実に気持ちの良いお風呂であった。そして、30名の宴会、美味しい料理を堪能し、単なる温泉旅行で行っても、非常に宿だったと思う。このまま泊まりたかったが、翌日は朝から仕事。名残惜しかったが、22時前にabeさんと私は皆さんに別れを告げて、タクシーで熱海駅に戻る。
 22時27分発のこだま684号は700系のJR西日本編成、自由席は空いていたので、3人席の向きを変えて、ゆったりと座る。小田原で寝てしまい、気が付いたらもう品川であった。東京には23時16分に到着し、長い一日を終えたのである。
 よしゆきさんをはじめ、今回お世話になった皆様に心から御礼を申し上げたい。

名古屋弾丸メルクリン・ツアー [鉄道模型 Maerklin]

 最近、仕事の関係で6時前に起きる日々が続いていたが、今日はさらに早い5時起き。身支度をして出発、6時40分に新宿駅に到着した。ここでタブレットさん、abeさんと合流。乗車する7時発スーパーあずさ1号松本行の自由席車は長蛇の列であったが、タブレットさんのおかげで自由席に何とか席を確保することが出来た。
 新宿を定刻に発車、既に自由席車はデッキに立客がいる状態であったが、立川・八王子でさらに乗客が増え、客室内の通路まで一杯となった。相模湖、笹子付近の峠越え、勝沼のブドウ畑、甲府盆地と変化に富む中央線の光景を楽しんでいるうちに甲府を過ぎ、小淵沢でようやく自由席車の混雑も落ち着いた。新宿発車後、始めて回ってきた車内販売で白ワインを購入、チビチビと口にするうちに列車は上諏訪を過ぎ、諏訪湖に沿って走る。塩尻を過ぎると、車窓には住宅が目立つようになった。終点松本到着は定刻より3分遅れの9時42分であった。
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 松本駅で駅弁を買い求め、9時52分発ワイドビューしなの6号名古屋行に乗る。こちらは程ほどの乗車率で、自由席にすぐに席を確保できた。
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スーパーあずさも悪くはないと思うが、ワイドビューしなのは窓が大きく、座席の座り心地も良い。揺れもやや少ない印象だ。木曽福島を過ぎると、名勝寝覚の床が車窓に現れる。
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流れる車窓を楽しみながら、駅弁を肴にビールを飲むと眠気に襲われる。寝ざめると中津川を既に過ぎており、定刻の11時34分に多治見に到着する。
 11時38分発の名古屋行に乗りこむ。木曽川沿いの谷に設置された古虎渓・定光寺の二つの駅を経て、高蔵寺には11時50分に着く。
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 高蔵寺からは愛知環状鉄道に乗る。といっても、やってきた列車は名古屋からの直通列車、車両もJRの211系である。瀬戸市まではわずか9分で到着する。
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 瀬戸市の至近にある新瀬戸からは名鉄瀬戸線に乗車する。やってきたのは、瀬戸線からの引退が近い6000系の急行栄町行であった。尾張旭で新型の4000系の普通に乗り換え、印場で下車する。
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 印場はとにかく暑い、立っているだけで汗が噴き出てくる。待つことしばし、masatoさんが車で迎えに来てくれる。向かうは近くの公民館、今日は名メ名古屋ぽッぽクラブさんの運転会にゲスト参加させて頂くのである。
 近くの喫茶店で昼食を済ませ、運転会の会場へ行く。メルぽッぽさんはJAMや静岡グランフェスタでの展示運転を見学させて頂いたことはあるが、運転会に参加させて頂くのは初めてである。会場にはオーバル8線が既にセッティングされており、6線には旧式の架線も設置されていた。
 運転会の最大の楽しみは、様々なモデルを眺めることができることである。今回も会員の方の他にも、我々のようなゲスト参加の方も数名いらっしゃり、多彩なモデルがそろっていた。

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いつもながら美しいラインゴルト編成。

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112形牽引のラインゴルト。混色もなかなか味わいがある。

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ウエザリングが施された43形。こうなると貨車も汚したくなる。

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MehanoのSBB G1700。なかなか精密で、走行性能も安定していた。

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いかにも古典機らしい雰囲気のE18。サウンドも重厚感が漂っていた。

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車体は小さいものの、チンチンとベルを鳴らしながら走るV140もなかなかの存在感を発揮。

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架線計測車も魅力的な一品である。でも走行中の作業は危険!? (この後架線に接触)




現代ドイツ鉄道に欠かせない存在の101形と143形。

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北欧独特の色合いはドイツ型にはない魅力がある。

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警笛や迫力あるディーゼルサウンド、アメリカ型もまた魅力的。長大貨物編成を組みたくなる。

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白眉は何と言っても新製品のアドラー。その美しさと精密さには感心するばかり。

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こんな動物列車も登場。この発想の自由さ、メルぽっぽさんの展示の面白さの一端がうかがえた。

私はというと・・・・最初は大人しくVT8.5をゆっくり走らせていたが・・・・
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すぐに本性が出てしまい、大半径のオーバルで暴走族・・・・・。






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 7時間も遊んで運転会にすっかり満足し、19時過ぎに会場を後にする。印場駅まで送って頂き、再び名鉄瀬戸線に乗車、6000系電車に揺られ、大曾根駅で中央線に乗り換える。213系の快適な転換クロスシートに落ち着く間もなく、名古屋に到着する。そのまま新幹線ホームに移動し、のぞみ54号で東京へ戻り、楽しい一日を終えたのであった。
 名古屋メルぽッぽクラブの皆さん、タブレットさん、abeさん、本当に有難うございました。

 最後にドイツ鉄道175周年記念の1枚である。
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VT08.5 Weltmeisterzug (Maerklin 39080+42080) [鉄道模型 Maerklin]

 3歳から7歳になる直前までEssenに住んだ私は、地元の弱小サッカークラブに入っていた。出場2試合、2ボールタッチ(笑)、記憶が正しければこれが私の全記録である。しかし、兄弟2人が今でもサッカーに熱中していることもあり、私もサッカーは好きである。そして、幼少時の刷り込みというものは恐ろしい、鉄道といえばDBであり、飛行機といえばLufthansaであったのと全く同じく、私にとってのサッカーはドイツ代表であり、ブンデスリーガなのである。したがって、ワールドカップでは、常にドイツが最も応援するチームということになる。
 ドイツはワールドカップ優勝3回を誇る、世界有数のサッカー大国である。ドイツが初めて優勝したのは敗戦からわずか9年、1954年スイス大会のことであった。ヘルベルガー監督と主将フリッツ・ヴァルターを中心とするドイツは、当時世界最強を誇ったマジック・マジャール、ハンガリ代表に予選リーグでは3:8の大差で敗れたものの、その後は勝ち上がり、決勝ではヘルムート・ラーンの決勝ゴールでハンガリーを3:2で破って初の世界王者の座に着いたのであった。このドイツの快進撃は「ベルンの奇蹟」として、決勝ゴールのTor! (ゴール!)という実況と共に、今に語り継がれている。
 そして、快挙を成し遂げ、帰国の途へ就く英雄たちをSpiezからMuecnchenまで送った列車が、Weltmeisterzug (ワールドカップ列車)である。Weltmeisterzugは当時最新鋭の特急用気動車、VT08.5により運転された。編成はVT08 502, VM08 509, VS08 502で構成され、中間車には”Fussball-Weltmeister 1954” (サッカー、ワールドチャンピオン 1954)と大きく記されていた。列車は沿線各地で計2万人以上の熱狂的な歓迎を受け、何度も立ち往生したため、Muenchen到着は大きく遅れたという。
2003年製作のドイツ映画「ベルンの奇蹟」は、1954年ワールドカップにおけるドイツの快進撃の中で、戦争の傷跡から再生していく家族の姿を描いた感動的な作品であり、ドイツでは360万人もの観客を動員した。映画の舞台がEssenということもあり、私にとっても思い入れのある映画作品である。そのラストシーンは、優勝を成し遂げた代表チームが乗せたWeltmeisterzug、VT08.5が走り去るシーンであり、私はその姿にすっかり魅了されたのであった。

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 メルクリンはドイツ・ワールドカップが開催された2006年のインサイダーモデルとして、VT08.5の3両セットVT08 502+VM08 502+VS08 502 (39080)に加え、Weltmeisterzug用に” Fussball-Weltmeister 1954”のロゴが入った中間車VM08 509 (42080) も発売した。今回、中古でこのモデルをみつけ、衝動買いしてしまったので、紹介したい。なお、Weltmeisterzugにこだわって、今回はVT08 502、VM08 509、VS08 502についてのみ触れたが、VM08 502もロゴがない以外はVM08 509と同様である。

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 モデルは3両編成での全長が85.6cmで、メルクリンモデルとしては全長が長く、重量感のあるダイキャストボディと相まって、存在感のあるモデルである。Cサインモーターを搭載し、走行は静かで滑らかである。ディテールはあっさりした印象であるが、魅力は何と言っても、美しく再現された流線形の前頭部、そして美しい塗装である。

● VT08 502
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● VM08 502 “Fussball-Weltmeister 1954”
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● VS08 502
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 ファンクションも豊富で、走行音や室内灯、前照灯/尾灯などに加え、1954年ワールドカップ決勝の実況まで収録されているのは、サッカーファンには嬉しいところである。



 モデルの詳細は名古屋メルぽッぽクラブのサイトで紹介されているので、そちらも是非ご覧いただきたい。なお、2010年新製品として予告されている39081は、先頭部分の塗り分けが変更された1959年頃の姿をプロトタイプとしている。

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 VT08.5は1952年に登場し、先頭動力車VT08.5が20両、中間車VM08.5が22両、先頭制御車VS08.5が13両製作された。動力車の出力は1,000PSで、最高140km/hを誇った。編成はVT+VM+VS、VT+VM+VM+VS、VT+VM+VM+VT、VT+VM+VM+VM+VTであった。 
 登場当初からFt-Zugに投入され、”Helvetia” (Hamburg-Zuerich)、”Paris-Ruhr” (Dortmund-Paris)、 ”Roland” / “Schauinsland” (Bremen-Basel SBB)、”Saphir” (Dortmund-Oostende)などの名列車に用いられた。さらに1957年からはTEEにも使用されたが、電化区間の拡大やVT11.5の登場で次第に活躍の場は狭まっていき、1963年からはオール2等車の近郊用に改造され、順次VT12.6と改称された。1969年には最後の長距離運用Frankfurt-Parisも消滅し、以後はHamburg、Braunschweigで近郊運用に就いた。晩年はBraunschweigに配属され、1985年に引退した。
 現在、VT08 503 / VT08 520 / VM08 510 / VM08 512 / VS08 530がBraunschweigを本拠とするBSW-Gruppeにより、オリジナルの姿で大切に動態保存されており、このうちVM08 510は映画「ベルンの奇蹟」の撮影に用いられた際に”Fussball-Weltmeister 1954”のロゴが入れられている。
 「ベルンの奇蹟」の立役者、ゼップ・ヘルベルガーは1936年から1964年までの長きにわたりドイツ代表の監督としてドイツ・サッカーの礎を築き、1977年にその偉大なる人生に終止符を打った。1954年ワールドカップを33歳で迎えた主将フリッツ・ヴァルターは、さらに1958年ワールドカップでもベスト4進出に貢献した後に引退、地元カイザースラウテルンでのワールドカップ観戦を心待ちにしながら、2002年にその生涯を終えた。決勝ゴールを決めたヘルムート・ラーンは1965年まで現役を全うした後、Essenでユーモアあふれる自動車セールスマンとして生き、2003年に鬼籍に入った。そして、伝説の英雄たちがもたらした「ベルンの奇蹟」を、今、VT08.が静かに語り継いでいるのである。

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Nahverkehrs-Wendenzug mit Baureihe 23 (Maerklin 26543) - 1 [鉄道模型 Maerklin]

 私は元々蒸機にはそれ程興味はなかったのであるが、運転会などで煙を吐きながら快走する蒸機を眺めるうちに、私も蒸機が欲しいと感じていた。そんな時に発表になった、23形のWendenzugのセットは、蒸気機関車によるプッシュプルトレインということで、列車としても大変に興味深く、ほろ酔い加減のときに勢いで注文してしまったのであった。
このセットは2009年末に発売になっており、私のところにも年明けに到着したが、その後改造や整備をお願いした関係で手元になく、最近になって戻ってきた。

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製品は、好評の23形とSilberlinge客車を利用しているため、出来が悪いはずがない。繊細なディテールは素晴らしいの一言、デコーダーはやや汚れに弱い傾向があるようだが、サウンドも非常に良い。詳細は今後少しづつ紹介していきたい。
残念なのは、プッシュプルトレインのモデルであるにも関わらず、蒸機のテンダーには尾灯がないことである。しかし、私は尾灯の設置工事もお願いした。効果は写真の通りである。

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調整と改造を引き受けてくださったHiLoさんには心より感謝したい。

Baureihe 420 (Maerklin 37503) [鉄道模型 Maerklin]

Maeklinから420形が発売になった。前記事で書いた通り思い入れのある420形である。何としても手に入れたい製品ではあったが、他のことに気を取られているうちに、発売になったことも気が付いていなかった。突然の入荷の連絡をもらい驚いたが、早速送ってもらった。

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製品は420形の3両編成である。

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420 379-0 (2等先頭車)

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421 379-9 (1/2等中間車)

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420 879-9 (2等先頭車)

この編成は1980年から81年にかけて製造された6次車20編成のうちの1編成であり、製造はLHB/AEGが担当した。模型ではPlochingenに配属され、S-Bahn Stuttgartで使用されていた時代を再現しているが、2009年6月時点ではFrankfurt(M) Hbfに所属しており、S-Bahn Frankfurt Rhein-Mainで活躍している。

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模型は先頃Trixで発売されたものの交流版である。プラスチック製であるが、なかなか重量感があり、質感も良好である。全長77.5cmで1/87のフルスケールであるが、実車の車体が元々短めのためか、メルクリンの客車と並べても違和感はない。
全体的に実車の印象をよく捉えており、のっぺりした420形の先頭部もうまく模型で再現されている。ワイパーも一体成型であるが、別パーツの場合に劣らない印象である。
ヘッドライト・テールライトは勿論、先頭の行先表示も点灯する。ただし、残念なのは行先表示が点灯するのはヘッドライトが点灯する場合のみで、テールライト点灯時は行先表示が点灯しない点である。

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ディテールはかなり細かい、特に側扉周辺やステップなどは精密である。表記類の印刷も相変わらず素晴らしく、もはや肉眼では判別しきれないレベルである。

S-Bahn Stuttgartの行先表示を集めたディカールが付属している、収録されているのは以下の通りである。
Sonderzug
S1 Plochingen
S1 Esslingen (N)
S1 Boeblingen
S1 Herrenberg
S2 Schorndorf
S2 Flughafen
S3 Backnang
S3 Flughafen
S3 Vaihingen
S4 Marbach
S4 Schwabstrasse
S5 Bietigheim
S5 Ludwigsburg
S5 Schwabstrasse
S5 Zuffenhausen
S6 Weil der Stadt
S6 Leonberg
S6 Schwabstrasse

私は2年前に乗車したので、S6 Weil der StadtとS6 Schwabstrasseを貼り付けた。

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屋根周りも手抜きがなく、非常によく再現されている。

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各車両は導電カプラーで結ばれるが、取り扱いには注意が必要であろう。連結も面倒で、付属の治具が必要である。ただし、連結間隔は十分に狭く、実感的である。

フルサウンド・室内灯付と豪華仕様なのが嬉しいところである。ファンクションを以下に示す。
f0: ヘッドライト / テールライト
f1: 室内灯
f2: 走行音
f3: ホイッスル
f4: ABV
f5: ブレーキ音オフ
f6: 2位側のヘッドライト
f7: 閉扉音
f8: 1位側のヘッドライト

f6・f8は併結運転を行うための配慮である。できれば2~3編成連結して走らせたい車両であるので、これは嬉しいところである。



ファンクションも多彩で実に楽しいが、走行音が今一つなのが残念である。こういう音を再現するのは難しいのかもしれないが。
いずれにせよ、このTrix/Maerklinの製品は、420形の決定版ともいえる素晴らしい仕上がりで、大変満足している。来年は増結用車両の発売も期待したいところである。

展示台 NBS風 [鉄道模型 Maerklin]

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昨日の記事で少しだけ写真を掲載した展示台を紹介したい。
今の居住環境ではレイアウト作成など到底無理であるが、模型を走らせるときに少しでもシーナリーがあれば楽しいのもまた事実である。そこで時間も費用もかけずに作成したのが、この展示台である。

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ベースはTomixのレイアウト用ボードである。ライトグレーに塗装した薄いプラ板を貼りスラブ軌道風にしたCトラックを敷き、架線を張る(実は一区画だけ)。ICEの写真集を見ると、スラブ軌道と一口にいっても区間によってかなり違いがあるが、今回は複線トラック間がアスファルト舗装されている写真を参考にし、複線間にダークグレーに塗装したプラ板を挟んである。線路の両サイドは、Nochの芝生シートを貼ってある。

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発泡スチロールのボードを用意し、トンネルポータルにあたる部分を切り抜いて、Nochの芝生を貼り付ければ、トンネル部分も完成する。トンネルポータルはBusch製、木製で重量感があり、形状や塗装も良いので、そのまま利用している。

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凝ったものを作ろうとしても、ずぼらな私のこと、完成しないのは目に見えている。今回は全てが簡素の構造としており、製作にかけた時間はおそらく3時間程度、線路。架線を除けば、費用も1万円以内。当然、細部を見ると、粗が目立つが、今回のモデルにした、NBS Koeln-Rhein/Mainの掘割区間のイメージはそれなりに出ていると思う。快走するICE 3を眺めては自己満足に浸っている。



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CS2 導入 [鉄道模型 Maerklin]

樟葉まで行って、何も買わないわけはない。本当は廉価版の185形でも買おうかと思っていたのだが、店内のCS2デモコーナーで、CS2の実演を店長さんにして頂いて、気が変わった。メルクリン・デジタルを楽しむためにはやはりCentral Stationの存在は欠かせない。インフラ整備の年と決めている今年、最大の目標はCS2導入と考えていたことだし、予定より少し早いが、CS2を注文した。
最近出た、マウス付きの最新版60214、そして旧製品の60213の両方の在庫があるとのことだったが、マウスが欲しくなければ中身は一緒なので60213で良いのでは、というアドバイスに従い、60213を購入した。お店ではCS用の電源も用意しており、さらに日本語マニュアルも付属、というわけで、メルクリン・デジタルの問題点として挙げられている2点は解決、有難いことである。

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CSについては、皆さんが詳しく紹介しているので、詳細に触れないが、感想としては素晴らしいの一言である。MSではファンクションも限られるし、複数列車の走らせるのはかなり大変だったが、CSは走行特性の変更もできるし、2列車同時運転や重連運転も簡単にできる。電源も余裕が十分なので、ICE 3MFを走らせても途中でサウンドが消えることはない。
しかし、せっかくの機能をさらに活かしてみたくなるのも人情、メルクリン・カタログを眺めて、ポイントのデジタル化や信号の導入、さらに自動運転を夢見ている。しかし、それは先の話、とりあえず全てのファンクションを活かしつつ、ICE 3MFを走らせて楽しんでいる。



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