33. Internationale Ausstellung für Modellbahn [ドイツ鉄道イベント]
鉄道模型のメッセというと、何といっても毎年2月にNürnbergで開催されるSpielwarenmesseが有名である。毎年鉄道模型関連の各社が出展し新製品が発表されるということで、ファンにとっては常に注目を集めるイベントである。ただし、このメッセはあくまで商談の場であり、基本的には関係者しか入場できない。
一方、Internationale Modellbahn-Ausstellung (IMA)はNürbergのSpielwarenmesseに比べると日本での知名度はかなり低いが、毎年開催される一般のファン向けの大規模な鉄道模型イベントである。メルクリンの本社のあるGöppingenとKölnで交互に開催され、今年は11月17日から20日までKölnで開催された。迂闊にも、このイベントの存在を私も失念していたが、友人がIMAに合わせて渡独したため、19日に一緒に訪れた。
Düsseldorf Hbfを10時12分に出発するICE 612で出発、Köln Messe/Deutz駅まではノンストップでわずか20分である。会場は駅の目の前にあるメッセ会場である。
家族連れから高齢者まで多彩な来場者と共に広大なメッセ会場内を歩くこと10分程で、IMAの開催されているホールに着く。IMAとともにKölner Echtdampf-Treffen、LEGO-Fanwelt & Kidsfestも同時開催で賑わっており、チケット売り場は長蛇の列ができている。
Düsseldorfの模型店で購入しておいた前売り券を手にすぐに入場、まずはIMAへ向かう。IMAは大きなホール一つを丸ごと会場にされている。IMAの出展団体は大きく分けると、大小の鉄道模型メーカー (ストラクチャやアクセサリ関係も含む)、小売店、ファン団体に分けられる。メルクリン・トリックスが来年のインサイダーモデルとして様々なファンクションを有した長胴タイプの103形とTEE客車を発表していたものが、基本的には新製品の発表はない。それでも各社とも最新のモデルやレイアウトの展示を行っていて、それぞれ見応えがある。
デジタル時代を反映してか、いくつかのメーカーはデジタル関連のデモンストレーションに力を入れていた。鉄道模型はおろか、自動車やバスのデジタル制御に関する展示も目に付く。ファンがメーカーの担当者に熱心に質問している姿もあちらこちらで見られ、メルクリンもCS3の説明会を行うなど、メーカーとファンが直接コミュニケーションを取る場として機能していることが分かる。
ストラクチャ関連のメーカーも興味深い。作りこまれたレイアウトは実に魅力的であり、その膨大な製品群と共に実に魅力的である。またレーザーカットを利用したストラクチャを売る小規模メーカーも多数出展している。
鉄道ファン団体の出展は思ったよりは少なかったが、それぞれ特徴のあるレイアウトを持ち込んでいた。メーカーの用意するレイアウトとは一味違うが、それがまた面白い。とはいえ、ごく一部のメンバーが運行管理を行い、大半のメンバーが真中のテーブルでリラックスしているグループもチラホラ。この光景、どこかで経験がある・・・・。
会場内では一部のメーカーも販売を行っていたが、多数の小売店も出店していた。各ゲージの新製品からセカンドハンド、さらにストラクチュアや自動車・バスなどの製品が所狭しと並べられている。価格破壊という程ではなく適正範囲は守られている印象だが、それでも全体にかなり安く販売されており、すでに生産中止になった製品やジャンク品等も多い。製作済みのストラクチャなどレイアウトを作る際には魅力的。目当ての製品を探すファンが各店に群がり、スタートセットを買ってもらう子供の姿も。全体として、来場者の年齢層が高い印象があったが、今後も鉄道模型という趣味が継承されていって欲しいものである。
会場の数か所にはスナック売り場が設けられ、ソーセージやパンなどの軽食、ビールや飲み物、アイスクリームなども販売されており、休憩を取ることも可能である。
同時開催のKölner Echtdampf-Treffenでは乗車可能な大型鉄道模型が広大なフロアー一杯に走り回っていた。
LEGO-Fanwelt & Kidsfestは家族連れが中心。子供たちが元気に遊べるスペースが中心であるが、一角では様々な作品が展示され、鉄道関係の展示も多い。
IMA会場に戻り、もう一度見て回ると、気が付けば14時。あっという間に時間が過ぎてしまった。以前とあるバーで顔を合わせたことがあるという方にも遭遇。ちょうどドイツで仕事があり、滞在を延ばして訪れたそうだ。確かにそれだけの価値のあるイベントである。
欲しいものは数えきれない程であるが、ドイツ生活の間は鉄道模型に手を出さないようにしており、友人とお互いに制止しながらひたすら我慢。最後にお土産として、DBが出展するBahn-ShopでICE 4のディスプレイモデルのみ購入した。Lemkeが製作したというこのモデル、長い車体、特徴的な顔つきなど実車の印象がよく捉えられていた。
会場を出ることには、すっかり疲れていた。友人曰く、会場が広大で歩き回るのが大変だけど、それ以上に物欲にブレーキをかけるのにエネルギーを使う、とのこと。会場を後にして、歩いてライン川を渡り、ICE 3を撮った後、Köln Hbf構内のレストランでケルシュと共に昼食で一息つき、ICに帰路についた。
NürnbergのSpielwarenmesseに行った経験は私にはないが、あくまで商談の場で、実際に見るとそれ程面白いものでもないということは時々聞く。一方、IMAはユーザー向けのイベント。それだけに、ファンの熱気に触れ、ドイツの鉄道模型文化を体感するのに絶好であろう。行くなら何といってもIMAというのは、Spielwarenmesseに行った経験のある友人と一致した意見である。来年は9月15日から17日までGöppingenで開催される予定である。広大な会場を歩き回る体力と、押し寄せる誘惑に打ち勝つ気力を今から蓄えておきたい。
一方、Internationale Modellbahn-Ausstellung (IMA)はNürbergのSpielwarenmesseに比べると日本での知名度はかなり低いが、毎年開催される一般のファン向けの大規模な鉄道模型イベントである。メルクリンの本社のあるGöppingenとKölnで交互に開催され、今年は11月17日から20日までKölnで開催された。迂闊にも、このイベントの存在を私も失念していたが、友人がIMAに合わせて渡独したため、19日に一緒に訪れた。
Düsseldorf Hbfを10時12分に出発するICE 612で出発、Köln Messe/Deutz駅まではノンストップでわずか20分である。会場は駅の目の前にあるメッセ会場である。
家族連れから高齢者まで多彩な来場者と共に広大なメッセ会場内を歩くこと10分程で、IMAの開催されているホールに着く。IMAとともにKölner Echtdampf-Treffen、LEGO-Fanwelt & Kidsfestも同時開催で賑わっており、チケット売り場は長蛇の列ができている。
Düsseldorfの模型店で購入しておいた前売り券を手にすぐに入場、まずはIMAへ向かう。IMAは大きなホール一つを丸ごと会場にされている。IMAの出展団体は大きく分けると、大小の鉄道模型メーカー (ストラクチャやアクセサリ関係も含む)、小売店、ファン団体に分けられる。メルクリン・トリックスが来年のインサイダーモデルとして様々なファンクションを有した長胴タイプの103形とTEE客車を発表していたものが、基本的には新製品の発表はない。それでも各社とも最新のモデルやレイアウトの展示を行っていて、それぞれ見応えがある。
デジタル時代を反映してか、いくつかのメーカーはデジタル関連のデモンストレーションに力を入れていた。鉄道模型はおろか、自動車やバスのデジタル制御に関する展示も目に付く。ファンがメーカーの担当者に熱心に質問している姿もあちらこちらで見られ、メルクリンもCS3の説明会を行うなど、メーカーとファンが直接コミュニケーションを取る場として機能していることが分かる。
ストラクチャ関連のメーカーも興味深い。作りこまれたレイアウトは実に魅力的であり、その膨大な製品群と共に実に魅力的である。またレーザーカットを利用したストラクチャを売る小規模メーカーも多数出展している。
鉄道ファン団体の出展は思ったよりは少なかったが、それぞれ特徴のあるレイアウトを持ち込んでいた。メーカーの用意するレイアウトとは一味違うが、それがまた面白い。とはいえ、ごく一部のメンバーが運行管理を行い、大半のメンバーが真中のテーブルでリラックスしているグループもチラホラ。この光景、どこかで経験がある・・・・。
会場内では一部のメーカーも販売を行っていたが、多数の小売店も出店していた。各ゲージの新製品からセカンドハンド、さらにストラクチュアや自動車・バスなどの製品が所狭しと並べられている。価格破壊という程ではなく適正範囲は守られている印象だが、それでも全体にかなり安く販売されており、すでに生産中止になった製品やジャンク品等も多い。製作済みのストラクチャなどレイアウトを作る際には魅力的。目当ての製品を探すファンが各店に群がり、スタートセットを買ってもらう子供の姿も。全体として、来場者の年齢層が高い印象があったが、今後も鉄道模型という趣味が継承されていって欲しいものである。
会場の数か所にはスナック売り場が設けられ、ソーセージやパンなどの軽食、ビールや飲み物、アイスクリームなども販売されており、休憩を取ることも可能である。
同時開催のKölner Echtdampf-Treffenでは乗車可能な大型鉄道模型が広大なフロアー一杯に走り回っていた。
LEGO-Fanwelt & Kidsfestは家族連れが中心。子供たちが元気に遊べるスペースが中心であるが、一角では様々な作品が展示され、鉄道関係の展示も多い。
IMA会場に戻り、もう一度見て回ると、気が付けば14時。あっという間に時間が過ぎてしまった。以前とあるバーで顔を合わせたことがあるという方にも遭遇。ちょうどドイツで仕事があり、滞在を延ばして訪れたそうだ。確かにそれだけの価値のあるイベントである。
欲しいものは数えきれない程であるが、ドイツ生活の間は鉄道模型に手を出さないようにしており、友人とお互いに制止しながらひたすら我慢。最後にお土産として、DBが出展するBahn-ShopでICE 4のディスプレイモデルのみ購入した。Lemkeが製作したというこのモデル、長い車体、特徴的な顔つきなど実車の印象がよく捉えられていた。
会場を出ることには、すっかり疲れていた。友人曰く、会場が広大で歩き回るのが大変だけど、それ以上に物欲にブレーキをかけるのにエネルギーを使う、とのこと。会場を後にして、歩いてライン川を渡り、ICE 3を撮った後、Köln Hbf構内のレストランでケルシュと共に昼食で一息つき、ICに帰路についた。
NürnbergのSpielwarenmesseに行った経験は私にはないが、あくまで商談の場で、実際に見るとそれ程面白いものでもないということは時々聞く。一方、IMAはユーザー向けのイベント。それだけに、ファンの熱気に触れ、ドイツの鉄道模型文化を体感するのに絶好であろう。行くなら何といってもIMAというのは、Spielwarenmesseに行った経験のある友人と一致した意見である。来年は9月15日から17日までGöppingenで開催される予定である。広大な会場を歩き回る体力と、押し寄せる誘惑に打ち勝つ気力を今から蓄えておきたい。
2016-11-21 06:01
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コメント(2)
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>広大な会場を歩き回る体力と、押し寄せる誘惑に打ち勝つ気力
Göppingen開催のIMAは比較的大丈夫だと思いますよ。
ただ、インサイダークラブのカードは忘れずに…
by hikari (2016-11-22 05:21)
それなら良かったです。ゲッピンゲンは実車も楽しめそうですしね。
今度はメンバーズカードを大切にしたいと思います。
by HUH (2016-11-24 03:59)