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(Oct 12, 2014) Vienna [ドイツ・オーストリア鉄道旅行 2014]

 ウィーン滞在2日目は7時前に目が覚めた。ゆっくり準備して8時から朝食を摂り、8時50分にホテルをチェックアウトしWien Mitte駅へ。まずはスーツケースを預けようと思うが、コインロッカーを探すが見つからない。CATの窓口で尋ねたら、ここにはないとのこと。仕方がないので、とりあえずÖBBの窓口へ行きレールパスのValidationを済ませる。ついでにコインロッカーがないか改めて尋ねると、駅を出たところにあるとのこと。CATの窓口もいい加減なものだ。
 コインロッカーのスーツケースを預けたところでウィーン市内観光に出ることにする。Mitte駅に隣接するLandstrasseからU3系統に乗車して2駅目のStephansplatzへ移動し、Stephansdom シュテファン大聖堂へ。ここからウィーン一の繁華街Kärntner Str. ケルントナー通りを南へ向かってSacher ザッハーへ出る。ここでザッハトルテを購入し、日本に向けて発送し、お土産の手配は済ませる。

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 シュテファン大聖堂の裏手にあるMozarthaus モーツァルトハウスへ。モーツァルトが「フィガロの結婚」を作曲した頃に住んでいたという家はウィーンの中心街に近いだけでなく、思ったよりも広く、必ずしも貧しい生活を送っていたわけではないことがうかがえた。

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 モーツァルトハウスを後にウィーン中心街の雰囲気を味わいつつ、ゆっくりと散歩しながらHofburg 王宮・Spanische Reitschule スペイン乗馬学校前を通り抜ける、Albertina アルベルティーナの美術館を見学した後は、Imperial インペリアルホテルに立ち寄ってインペリアルトルテをお土産用に購入する。さらに歩いてStaatsoper 国立歌劇場前でRing リンクに出る。

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 Operの停留場からトラムに乗る。適当な列車に乗車したらKarlsplatzからリンクの外側へ向かっていったため、最初の停留場で下車する。

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 行き交うトラムの大半はSiemens製の超低床車両ULFである。行き交うトラムを撮影しながらKarlsplatzへ戻ると、随分とレトロなトラムが止まっていた。M1形の4152号である。老若男女多くの人が乗り込み、車内ではワインを楽しそうに飲んでいる。先頭に回ったら、Geburtstagssonderzug 誕生日臨時列車の文字が。どうやら誕生日パーティーの貸切列車のようだ。これは羨ましいとしか言いようがない。

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 昨日演奏を堪能したMusikverein 楽友協会からリンクへ出る。脇を追い抜いていく誕生日臨時列車やULFを撮影しながらKarlsplatzへ戻る。ウィーンのトラムの本数には驚くばかり、そして自然に町の雰囲気によく溶け込んでいて魅力的に感じられる。

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 U4系統でLandstrasseへ出る。Wien MitteからはS-Bahn S2系統Wolkersdorf行に乗車する。車両は味わいのある4020形である。ドナウ川を渡り、4駅目のFloridsdorfに13時前に着く。

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 ここで昨日コンサートでご一緒したYさんの御夫妻と落ち合う。さらに5人が加わって9人の大集団になり、10分程トラム31系統に揺られて、ホイリゲWeinbau Bernreierへ。地元客で混雑するホイリゲでの飲み会は楽しいものである。様々なサラダや豚肉料理を肴に、話も盛り上がり、シャルドネにリースリングとワインも進む。

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 17時過ぎになり、ホイリゲを出てトラムに揺られ、再びFlorisdorfへ戻る。今度はU-Bahn U6系統に乗り、Spittelauで下車。トラムD系統に乗り替え、最後部に立ってウィーンの市街地を眺めながら中心街へと戻っていく。ウィーン大学、ブルク劇場、国会議事堂を眺めながら、18時10分頃にOperに着く。

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 少々時間をつぶした後、Staatsoper 国立歌劇場で19時開演のオペラへ。本日の演目はリヒャルト・シュトラウス作曲「ナクソス島にアリアドネ」、指揮はウィーンでも大人気のクリスティアン・ティーレマンである。リヒャルト・シュトラウスの巧みで美しいオーケストレーションを、最高の演奏で堪能する。演出も最後まで意外性に富み楽しい。

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 終演後は万雷の拍手。外に出ると21時50分になっている。

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 Karlsplatzへ歩いて戻り、U4で再びLandstrasseへ。朝預けたスーツケースをコインロッカーから取り出し、駅構内のHotsparで夕食用にサンドイッチやレバーケーぜ、ハム、ビールなどを購入し、22時15分発のS-Bahn S7系統に乗る。7分遅れでやって来た列車の車内は空いている。Flughafen Wien ウィーン国際空港へは25分程。空港の目の前にあるNH Wien Airportにチェックインする。部屋で夕食を済ませ、明日に備えて早々に寝た。
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klaviermusik-koba

ナクソスのアリアドネ、ですか、羨ましいですね。シュトラウスの中でも一番の傑作の一つだと思います。日本ではあまり上演されませんが。
by klaviermusik-koba (2015-01-18 17:49) 

Y.N

Wienは私も11月に15年ぶりに訪れました。

トラムはULFが大量に増備されていましたがまだまだ高床車も多く活躍していました。
そろそろ新型車が出ても良い頃ですがボンバルディアのフローティングタイプ5車体[フレキシティーベルリンタイプ)が入るようです。

所でStaatsoperの正面屋上に何だか不似合いな小屋?が載っていますね。
リンクStrを挟んだまん前のチェーンレストランでの食事後に眺めていたら何か違和感がありました。
以前は何も乗っかっていなかったと思い、帰国後に過去の写真を調べたら何も建っていませんでした。
ウィキで調べても判りませんでした。もしかすると何かの工事の関係の仮の小屋かもと思いますが不細工に感じます。


by Y.N (2015-01-24 23:46) 

HUH

klaviermusik-kobaさん
「ナクソス島のアリアドネ」は今回初めて聴いたのですが、こんなに素晴らしいとは思いもよりませんでした。仰る通り本当に傑作だと思います。昨年の旅はメモリアル・イヤーということもあって、リヒャルト・シュトラウス尽しでしたが、改めてその魅力に触れられることができました。ばらの騎士ばかりではなくて、こんなオペラが新国立劇場あたりで上演してくれれば、と思います。
by HUH (2015-02-01 00:23) 

HUH

Y.Nさん
ULFは特殊な構造で、価格も整備コストもかさむことが仇となったようですね。でもFlexityの導入はそれはそれで楽しみです。
Staatsoperの建物は全く気がつきませんでした。何か工事でもしているのかもしれませんね。観察眼は見習いたいです。
by HUH (2015-02-01 00:25) 

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