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7月29日 Salzburg → München [ドイツ・オーストリア鉄道旅行 2013]

 予定通り4時30分に起床、5時15分にホテルをチェックアウトし、Salzburg Hbfへ歩く。まだ日の出前だが、空はかなり明るくなってきている。さすがにこの時間は涼しくて、気持ちが良い。15分程で駅に到着、そのまま1番線ホームに上がると、すぐに101 044を先頭に乗車するIC 1296 Frankfurt Main Hbf行が入線してきた。

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 IC 1296はSalzburgからMünchen、Stuttgart、Heidelbergを経由し、Frankfurt Mainへ向かう。Salzburg出発時の編成は制御客車を先頭に、Bpmbdzf 296.1 + Bpmz 294.4 + Bpmz 294.3 + Bpmz 294.4 + Bvmz 186.5 + Bvmsz 186.2 + ARkimbz 266.4 + Avmz 108.1 + Apmz 125.3 + 101 044-6である。

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 我々は後ろから2両目、1等コンパートメント(Avmz)の372号車に乗車する。乗降扉に空調が故障中との張り紙があったが、乗車するときちんと冷房が効いている。DBではIC客車の更新工事を進めているが、この車両も既に工事が済んでおり、ICEと同様の座席に交換され、内装も一新されている。
 編成を見て回ると、更新工事の施行済の車両と未施行の車両が混在しており、驚くほど雰囲気が異なる。この時点では車内は空いており、大半の1等コンパートメントは無人だった。

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 5時45分定刻にIC 1296はSalzburg Hbfを発車する。ザルツァッハ川を渡り、オーストリアから国境を越えてドイツへ入る。ゆっくり走る間に室内灯や空調が消えたり点いたりする。電源の調子でも悪いのか心配になるが、Freilassingに停車する頃には室内灯も空調が安定して動くようになった。

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 わずかな乗車客を乗せ、5時55分にFreilassingを発車、この辺りは時々カーブは混じるが線形は良く、列車は牧草地の中を最高160km/hで西へと向かう。Rulpoldinngなどへの支線が分岐する拠点駅Traunsteinには6時11分に到着する。ここでも若干の乗車がある。
 Traunsteinでもある程度の乗車があるが、それでも車内は空いている。Traunsteinからは南西へ向かいながらしばらく細かいカーブが続くが、Berganを通過すると西へほぼ直前が続き、再びスピードが上がる。Bayerisches Meer「バイエルンの海」という相性があるキーム湖Chiemseeに沿って、西から北へと針路を変え、6時30分にキーム湖観光の拠点、Prien a Chiemseeに到着する。

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 Prien a Chiemseeを右手にわずかにキーム湖がのぞめる。左にカーブし再び西へ向かうと、まもなくBad Endorfに停車する。停車するたびに乗客が少しづつ増えていく。4分遅れの6時38分にBad Endorfを出発すると列車は南西へと向かう。Siemseeに沿って走った後、イン川を渡ると、Innsbruck方面への短絡線が分かれていく。マングファル川を渡るとまもなく6時54分にRosenheimに到着する。Rosenheimのプラットホームには通勤・通学客が多いが、このICに乗り込む乗客はごく一部である、Münchenまでそれほど遠くはないので、追加料金のかからないREを利用するのであろう。

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 Rosenheimを出発すると北西へほぼ直線的に向かう。線形が良いため、この区間の最高速度である160km/hを維持する。Grafingを通過からはS-Bahn S4系統が並走し、複々線となる。列車は相変わらず快調な走りっぷりをみせる。Gronsdorfを通過すると減速、右にMühldorfからの路線が合流、218形重連と2階建て客車によるREが並走する。München Ost Rbfの広大な貨物ターミナルが広がり、7時22分にMünchen Ostに到着する。

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 München Ostを発車するとイザール川を渡る。Holzkirchenからの路線が左から合流したところで、右に大きくカーブし、北西から東へとゆっくりと進路を変え、Augsburg・Nürnbergからの路線と合流する。左右にはICEから近郊用車両まで多くの車両が留置されている。広大なMünchen Hbfにゆっくりと進入していく。遅れを取り戻して定刻の7時33分の到着である。

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 友人とはここから別行動、ノンシュヴァインシュタイン城を見に行くという友人を27番線ホームまで案内した後、16番線ホームへ。ここで7時42分15番線到着予定の列車を待つ。この列車を撮るために、わざわざ朝一番のICに乗ったのだ。定刻を3分過ぎて入線してきた列車はÖBBのTaurusの牽引するハンガリーからのEN。到着後、入れ換え用の110形が接近・・・・あれれ、私の撮りたいのはこの列車ではない。急な番線変更でもあったのか。

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 急いでコンコースに戻り、左右を見渡すと、22番線に求めていた姿が。それは今も現役で走る103 245である。Nürnberg Hbf発のIC 2201を牽引し、到着したところなのである。急いで103形に走り寄り、撮影する。幸いにも23番線に停車していたICE 3が発車していき撮影しやすくなった。
 103 245はパンタグラフを下ろし、しばらくして客車との連結が外される。反対側に連結された機関車に牽引されて客車が発車したのに続き、103 245も発車する。しかし、ホームの端で一旦停止する。最後にゆっくりと撮影したところ、信号が青に変わり、103 245がホームを離れていった。これから夕方までヤードで休むのであろう。夢中にあって103 245の写真を何十枚も撮った。

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 まずは朝食を摂ることにする。コンコースのフードコートの奥にあるレストランに座る。Münchenの朝食と言えば、Weissburst白ソーセージ。Brezelブレッツェルと共に食べる、美味い!まだ朝が早いのでビールは我慢して紅茶にしておく。

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 しばらくゆっくりと休憩していたら9時近くなった。そろそろ出発しよう。まずはU-Bahnに乗車し2駅目のSchwanthalerhöheで下車、歩いて3分程でDeutsches Museum Verkehrszentrumドイツ博物館交通館に到着する。ドイツ博物館が手狭になったため、交通関連の展示を独立した開館したのが、この博物館である。

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 館内は3つのホールに分かれている。都市輸送がテーマのホール1ではMünchenやBerlinのS-BahnやU-Bahn、路面電車などが展示されている。

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420形オリンピック電車

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420形車内

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S-Bahn Berlin 475形

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475形車内

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S-Bahn Berlin 485形

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München U-Bahn MVG-Baureihe A

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Baureihe Aの車内

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München U-Bahn MVG-Baureihe Cのモックアップ

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モックアップの車内

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Rheinischen Bahngesellschaft AG 378号

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Münchenトラム Type M 2443号

 長距離輸送がテーマのホール2に行く。このホールの目玉はBayern S3/6、そしてICE-Vの先頭車である。小学生の頃、日本の鉄道雑誌で見たICE-Vの先頭車。ICE 2開発の関係で前頭部に大きな連結器が装備された関係で顔つきはかなり変わったが、それでも念願のこの車両に出会うことが出来て嬉しい。

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Bayern S3/6

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ICE-V 410 002

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Ge 6/6 Rhätisches Krokdil 411

 博物館での撮影を40分程で終え、München HbfにU-Bahn戻る。
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コメント 2

BOAC VC10

どうもです。やはりドイツに入って鉄分上昇が伺えます。
"IC mod"のbefore/afterの様子だと、2等車のシートも表皮張替ではなく交換のようで、「まだ使うんかい!」いや、しばらくはご活躍のようですね。
一方、ET420も博物館展示の対象になってしまうのには、自分のおじさん化を痛感させられます。
103 245も今夏は皆さんあちこちでご遭遇されているようですね。
by BOAC VC10 (2013-09-21 09:39) 

HUH

BOAC VC10さん
 IC客車、急ピッチでリニューアルが進んでいる一方で、ICE-Tのリニューアルも始まりました。いずれにせよ、しばらくはICの旅が楽しめそうです。
 420形はStuttgartやFrankfurtではよく見かけますが、いずれにせよ引退が進むのでしょう。

 103 245は2014年ダイヤでも引き続き活躍するようです。
by HUH (2013-12-15 17:14) 

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