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3月1日 津→Frankfurt/M [ドイツ・オランダ鉄道旅行 2005]

 2005年は私のドイツ鉄道趣味の転機になった年である。このようなホームページは既に5年以上続けていたのに、ドイツに行く機会には恵まれていなかったのであるが、大学の卒業旅行を兼ねて、ついにドイツの地を踏むことが出来たのである。このときの旅行のことはまとめる機会がないまま過ぎてしまっていたが、記憶が失われる前に簡単にでも残しておきたいと思う。
 2005年2月下旬に私は将来が大きく左右される国家試験を受けた。2004年秋からは卒業試験に、この国家試験の勉強で、毎日大学の図書館にこもる日々であった。そんな中で、二人の友人と卒業旅行に行く話が持ち上がった。私の希望の行先はもちろんドイツ、幸いにももう一人もドイツ好き、他の一人はどこでも良いというわけで、早々とドイツ旅行が決まった。二人とも、あまりこだわりがなく計画も任せる、鉄道の長時間利用も可ということで、友人たちに配慮しつつも鉄道中心の計画を立てた。勉強の合間に、航空券や鉄道チケット、ホテルなども手配した。

 国家試験を終え、開放感と不安感の入り混じった状況の中、3月1日に出発した。当時私は三重県津市に住んでいた。旅行に行かない友人に朝一番で迎えに来てもらい、向かったのは津駅から車で10分ほどのところにある津新港(津なぎさまち)である。まだ日が明けたばかりだが、港は多くの旅行客で混雑している。7時発の高速船に乗り込むと程なく発車、中部国際空港セントレアまではわずか40分の旅である。

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 定刻にセントレアに到着、港の目の前に開港したてで真新しい空港ターミナルがある。出発ロビーはすでにかなり混雑している。Lufthansaのチェックインカウンターの前も行列になっているが、Lufthansのホームページからチケットを購入してあったこともあり、手続きはスムーズに終了した。

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出発までは間があるので空港内を散歩する。展望デッキに行くと、丁度FrankfurtからのLufthansa LH736便のA340-300が到着、この折り返しであるLH737便に我々は搭乗する。

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出国手続きを済ませ、ゲート前で搭乗への期待を膨らませながら待つ。A340はB747に比べると小ぶりであるが、すらっとした美しい機体にはLufthansaの白い塗装がよく似合う。

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出発の30分ほど前に搭乗、本当は窓側が良かったが割り当てられたのは中央の席だった。隣は私と同年代の外国人青年、軽く挨拶をして座る。
ブーンというA340らしいエンジン音を響かせて順調に離陸、水平飛行に入りしばらくすると食事サービスが始まる。まずは飲み物、ビールを頼むと出てきたのがWarssteiner、それまでドイツビールはほとんど飲んだことがなかったが、このピルスナー・ビールの美味しいこと。それだけで感激、思わずもう一本もらった。

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今回の旅行ではAmsterdamにも足を延ばす予定である。ゴッホの本を事前に購入しておいたので、退屈な機内の時間はこれで予習。飽きたら、今度はドイツ鉄道の資料に目を通し・・・・それにしてもヨーロッパは遠い。シベリアは何と広大なのか。
お互い退屈だったためか、隣の外国人青年と何となく話が始まる。彼はブラジル人、Frankfurtで乗り換え、そのままブラジルに向かうという。しかも、ブラジルで国内線にさらに2回乗り換えるそうで、Frankfurtからさらに24時間かかるとか。アメリカ経由で帰らないのか尋ねたら、テロ事件以来アメリカは乗り換えるのも大変で、とても利用していられないとのことだった。同じようにヨーロッパ経由で帰る人はかなり多いそうで、この名古屋発着Lufthansa便には様々な人々が利用しているのだ。
着陸前の食事サービスが終わると、そろそろドイツに入っている。期待は徐々に高度を下げているようだ。

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窓の先にドイツの風景が飛び込んでくる。まもなく、スムーズにFrankfurt空港に着陸した。
隣のブラジル人青年と別れ、飛行機を降りる。20年ぶりについにドイツに来た、それだけで感動でいっぱい、心は高まる。入国審査を終え、荷物を受け取ると、あまり綺麗とはいえなターミナルを抜け、Frankfurt Flughafen Fernbahnhof空港長距離駅へと向かう。いよいよドイツ鉄道と対面だ。
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コメント 4

abe

食事とビールが美味しそうですね。飛行機の中ではとても重要な要素です(w
by abe (2009-08-27 23:29) 

hioka

ご無沙汰しております。

未だに行った事がないヨーロッパ、と言いつつ日本の領土外にすら出た事がないですが(汗

写真を見る限りA340--300か400でしょうか?-600だと『最長』の旅客機のようです。にしてもピルスナー美味しそうですねぇ・・・ごくり・・・

食事の左上は・・・もしや蕎麦ですか?蕎麦だとしたら、凄い組み合わせ(w
by hioka (2009-08-28 00:45) 

ZumeR

HUHさん、こんにちは。

2005年の旅は、20年振りの欧州だったのですね。A340は、私も好きな機体の一つです(一番はB747かな)。LHのA340とB747には、数えるのも面倒なくらい、過去何回もお世話になっています。実は暴露すると、アリ△リアの日本~欧州便には一度も乗ったことがない!(LHの方が安心感があるし 笑)

機内食は期待するなとよく言われますけど、私は各国の特色があって結構好きです。もちろんLHはヴァルシュタイナー、AFはブルゴーニュのワイン、BAはアウタヌーンティ(笑) いずれも搭乗すれば必ず注文しますが、ワイン飲んで気分が悪くなったことが2度あります。 orz 気圧の関係で酔いやすいので、気を付けないといけません。

続編を楽しみにしております。
by ZumeR (2009-08-28 09:59) 

HUH

みなさん、こんにちは。
エコノミークラスの食事、まあ大きな期待は抱いていないと口では言いつつも、退屈な飛行の旅の中では大きな楽しみであることは間違いありません。アルコールも言うまでもなく・・・・最近は国内線でもわざわざ缶ビールを買ってしまいます。ちなみに、これまでの生涯で最もおいしいとも割ったワインの一つも機内で出されたものでした。その話はいずれ・・・・。

A340は-300です。名古屋便は今でもA340-300です。ちなみに、A340-600は関西 - フランクフルトに就航中ですが、今年の冬からは成田 - ミュンヘンにも投入されるようです。今度はA340に乗りたいと思いつつ、退役が近付くB747-400にも乗りたいし、そもそもドイツに行く機会がいつ訪れるか、という問題もありますし・・・・。

by HUH (2009-08-30 23:31) 

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