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京都・大阪の旅 (2) [国内の鉄道]

土曜日は朝の発表を無事に終え、そのまま午前中は勉強・情報収集(仕事上の!)。午前のセッションが終わったところで、私は戻ることにする。
中之島駅から京阪の区間急行に乗り、京橋で下車。駅前の狭い商店街でたこ焼を食べ、大阪環状線で天王寺へ向かう。東京は山手線に優先的に新型車両が投入されるが、大阪環状線は103系がまだまだ活躍している、しかし、201系の姿も以前よりかなり目立っており、世代交代が近づいているようだ。
ここから、近鉄を乗り継いで名古屋へ向かう。当然ながら、大阪環状線から鶴橋で近鉄に乗ったほうが早いのであるが、今回はこれまで乗る機会のなかった南大阪線に乗ることにしたのである。
南大阪線の特急は土日の日中は30分間隔、乗車した13時10分初の吉野行は16000系の2両編成、さながらミニ特急といったところだ。南大阪線の特急は狭軌なだけに専用車が用意されているが、車内設備は他の特急車に比べ簡素な印象だ、その分特急料金は安く設定されている。16000系は昭和40年登場、一部は大井川鉄道に譲渡されたが、近鉄でもまだ元気に活躍中である。

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阿部野橋を定刻に発車、しばらくは高架線上を走る。車窓には住宅地が続く。南大阪線は細かいカーブが多く、スピードはあまり上がらない。最高速度も110km/hと他線より低い。藤井寺から古い地にかけては、車窓の左右に次々に古墳が現れる。古墳は思った以上に巨大で、圧倒される。学術的研究があまりなされていないのは、つくづく残念に思う。古墳を避けるため、このあたりは特に急カーブが多い。上ノ太子から上り勾配が続き、穴虫峠を越えて奈良県に入る。睡魔に襲われ、うつらうつらしていると、御所線が分かれる尺土に到着していた。次の高田市に続けて停車、JR和歌山線を越える。優美な畝傍山を左に見ながら、まもなく樫原神宮前に到着、所要38分の旅であった。

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樫原神宮前からは8400系の普通・大和西大寺行に乗車する。車内は空いている。八木西口で今はあまり使われない大阪線大阪方面への短絡線を分岐し、すぐに大和八木に到着する。5分ほどのミニトリップである。

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構内の売店で柿の葉寿司を購入する。駅構内の売店では鉄道グッズが色々と売っている、近鉄も商売熱心と感心させられる。発着する列車を眺めながら時間をつぶす。
私が乗車する14時21分発の特急・鳥羽行は30000系ビスタEXに12200系を連結した6両編成だった。

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どうせなら2階建て車両に乗車したかったが、今回は運用なども全く調べておらず、私の席は12200系の方だった。直ぐに発車、車内は50%程度の乗車率であろうか。柿の葉寿司を食べはじめる頃には、車窓はのどかになる。
列車は南大阪線とは打って変わり、近鉄特急らしい快走を見せる。名張・榊原温泉と停車する間に2回の峠越えをするが、勾配をものともせず、胸のすくような走りである。複線化工事中の中川短絡線の手前で信号待ち、すれ違った特急は最新型の22600系であった。まもなく、伊勢中川に到着する、15時11分定刻である。

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鳥羽行の特急は発車していくのとほぼ同時に、名古屋行・特急が到着。車両はというと、運良く21000系アーバンライナーPLUSである。

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基本的に名阪甲特急に用いられる21000系も間合いで伊勢方面の特急に使われることがあるのだ。私は2号車に腰を落ち着けたが、この車両が来るのが分かっていたら、ちょっとだけ贅沢をしてデラックスカーに乗りたかったとも思う。
21000系は改装工事に伴い、腰掛が「揺りかごシート」と呼ばれる、21020系と同じものに交換されている。独特のホールド感があり、座り心地は良い。足元のスペースも広く、改めて素晴らしい車両と実感する。この21000系は情報案内用に各車端部に大型液晶ディスプレイが表示され、鉄道ファンにとって嬉しいのは、時々前面展望が映されることことだ。ただし、残念なのは、車内の案内やニュースが流れることが多く、前面展望が映る時間が少なすぎることだ。

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津である程度まとまった下車があったが、その分乗車は少なくない。津を出発すると、江戸橋や白塚といった、馴染み深い駅を通過する。何度通っても感慨深い。白子までの間は近鉄名古屋線では最も線形が良く、ほぼトップスピードを維持する。白子、そして工業地帯を通った先の四日市でも各車両に数人ずつの乗車がある。最後の停車駅、桑名を出発するとJR関西本線と並走しながら木曽三川を一気に渡る、ここがやはり名古屋線のハイライトであろう。庄内川を渡ると名古屋市内に入り、高架線をラストスパート、地上に降り、特急車が何本も並ぶ米野車庫の横を通過する。地下にもぐり、近鉄名古屋に定刻の16時15分に到着する。

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ここからは新幹線に乗る。JR券を買うのに時間がかかり、乗換改札を通り早足で新幹線ホームへ。乗車するのは16時30分発のぞみ32号である。車両はN700系である。ホームで新聞を買っていると、まもなく入線してくる。

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車内は7割程度の座席が埋まっている。名古屋を発車すると、気持ちの良く加速して、スピードに乗る。朝日新聞の夕刊では、ちょうど東海道新幹線の開業と現在に関する記事を掲載していた。私は、今でも新幹線車両としては100系が最も好きだ。N700系は車内外とも、デザインはどうしても好きになれない。ただ、空気バネによる車体傾斜装置、セミアクティブサスペンション、全周幌など、技術的には世界最高の鉄道車両というのは間違いないとも思う。実際、驚くほど揺れない。それに、東海道・山陽新幹線の車両の良いところは、シートピッチが広く取られ、足元に余裕があることである。腰掛は安っぽいと思うが、300系のそれを考えれば、はるかに改善は良くなっており、航空機やJR東日本の新幹線に比べればはるかに快適だ。電源コンセントが大半の席に装備されているのも有り難く、私も最近は(500系が殆ど時間が合わないこともあり)、N700系を選択することが増えた。車窓風景も面白い、浜名湖や熱海など変化に富み、なかなか楽しめる。残念ながら、富士山は曇って見えなかったが。
新横浜・品川での降車は多く、かなり空いたところで東京に到着、18時13分である。

東京駅からは一旦自宅に戻り、荷物を置いて、また直ぐに出発。向かうは日比谷公園である。日比谷公園は何故か10月モード、ステージは大盛り上がり。

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Aさんや職場の同僚と合流し、ドイツビールで盛り上がって、一日を終えた。

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masato-marklin

ドイツビールいいすね
でも、なぜにオクトーバーフェスト?

by masato-marklin (2009-05-25 09:58) 

abe

お疲れ様でした~
AとOさんのツーショットがUPされずに感謝します。(w
by abe (2009-05-25 22:43) 

HUH

masato-marklinさん、このイベントは日比谷公園の恒例のようです。名称は確かに疑問を感じますが・・・・10月にもアサヒビールの主催のイベントがあるようですが、ビールの多彩さはこちらの方が上ですね。

abeさん、おつかれさまでした。その写真は何時か、別の場所で使えれば、と考えております。次回も楽しみにしています。
by HUH (2009-05-25 23:26) 

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