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Eisenbahnrevier Ruhrgebiet [ドイツ鉄道 書籍]

ルール地方はヨーロッパでも有数の人口集中地帯であり、鉄道ネットワークの充実振りもドイツ一と言って間違いないが、ドイツ鉄道趣味の世界ではどうも存在感が薄い。模型メーカーもゲッピンゲンやニュルンベルクなど南ドイツに多く、製品も自然南ドイツを走る車両が多いように思う。
私は幼い頃、Essenに住んでいたこともあり、ドイツ鉄道の中でも特にルール地方は最も興味のある地域である。そんなルール地方の鉄道を紹介した本を発見し、購入したので紹介したい。

ruhr_1.jpg
Eisenbahn Ruhrgebiet
by Joerg Hajt, Podszun-Motorbuecher, 2006
ISBN 3-86133-419-4

最初の章はルール地方の鉄道の歴史を概説している。19世紀からの主要駅の発達を追うと共に、工業地帯らしく炭鉱や工場へのヤードの様子も紹介され、このルール地方の発展に鉄道が不可欠だったことが伺える。貨物列車の変遷も興味深い。44形をはじめとするSL、V200やV300などが牽引する貨物列車、さらに430形電車や216形牽引の客車近郊列車など眺めるだけでも興味深い写真が続く。

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次の章はS-Bahn Rhein-Ruhrの歴史を紹介している。111形がS-Bahnで活躍する姿は私には懐かしい。143形牽引の編成や、最近ルール地方に復活した420形の姿も収録されている。

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その次の章では貨物列車や旅客列車を運行し、ルール地方の鉄道輸送でも大きな役割を果たすようになった、様々な私鉄を紹介、実にカラフルでDBにない楽しさがある。
最後の章ではICEからローカル列車、貨物列車まで最近の車両を豊富な写真で紹介している。こんな車両がルール地方を走ってたんだ、という新鮮な発見も多い。

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このように地域別にまとめた鉄道書はドイツでは数多い。特定地域の鉄道に注目すると、ローカルから貨物、長距離高速列車まで様々な鉄道が研究対象となり、実に興味深い。今回購入した本は、綺麗な写真と共に、ルール地方の鉄道をよく纏めている。こうなると、ルール地方の鉄道の変遷を模型で再現したくなる。困ったものである。
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コメント 2

タブレット

お久しぶりです。

貨物列車、44型等の貨物機関車や工場、ヤードに興味がある者に
とってはとても参考になりそうな本ですね。
その上、きれいな写真が多くていいですね。

機会がありましたら、是非見せて頂けませんか。

(本は西山書店で購入されたのですか、それともAmazonですか。)
by タブレット (2009-04-08 00:50) 

HUH

タブレットさん
ご無沙汰しております。ご満足いただけるか分かりませんが、工業地帯なだけに、大小様々な貨物列車の写真は豊富です。次回お会いする時に、必ずお持ちします。

購入ですが、上記のどちらでもなく、以下の店から取り寄せました。
http://www.train24.de/
対応は悪くないですが、ちょっと時間がかかりましたね。注文した本の数が多くて、入荷に時間がかかったのかもしれませんが。
by HUH (2009-04-09 22:36) 

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