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9月8日 Frankfurt(M) → Duisburg → Essen [ドイツ・フランス鉄道旅行 2007]

ここ、Frankfurt(M) HbfからはさらにEssenへ向かう。実は下車する必要はなく、ICE 628に乗り通せば良かったのだが、方向転換して席が最後部となってしまうのも残念なので、別のICEに乗り換えることとしたのである。
コンコースの土産物屋や本屋を見たり、円をユーロに変えて時間をつぶす。ユーロの手持ちが少なくなったので、両替も済ませる。立ち売りのソーセージの香りに惹かれ、1本食べる。こういう簡単な屋台のソーセージも美味しい、さすがはドイツである。
ホームに15時40分頃に向かう。これから乗車する始発のICE 224 Amsterdam CS行は既に入線している。NS所有の406形Tz 4652編成"Arnhem"である。

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隣にはDBのTz 4601編成が停車中、偶然にも406形が並んでいる。

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言うまでもなく展望席を予約済み、指定された21号車17番席、最前列右通路側に腰を落ち着ける。
420形の元気の姿を眺めつつ、広大なFrankfurt(M) Hbf構内を後にする。左に大きくカーブするとマイン川を渡る。S-Bahnと並走しながらゆっくりと走り、Frankfurt Stadionを通過する。ここは2006年ワールドカップに合わせて、Frankfurt Sportfeldから改称された。ワールドカップの会場となり、地元サッカーチームEintracht Frankfurtが本拠にするスタジアム Waldstadionの下車駅である。ここで左に転線し、ライン川左岸線へ向かう路線と離れ一旦南へ向かうが、まもなく右へのポイントを渡り空港へと進路を変える。LufthansaのA320が着陸していくのが見える。注意信号が現示され、列車はゆっくり進む。空港駅の手前でついに停止信号となり一旦停止する。ICE-Tが反対側に走り去ると、信号が代わり発車、誇らしげに掲げられた「AIRAIL CENTER FRANKFURT」を眺め、16時16分定刻にFrankfurt Flughafen Fernbahnhofに到着する。
ICE 224はここでしばらく停車する。しばらくして、軽い衝撃が伝わってくる。実はFrankfurt Flughafen Fernbf.からOberhausenまでMuenchen発のICE 626を後ろに連結するのである。無事に連結作業が完了したのであろう。Frankfurt Hbf発車時点では空いていた車内も、かなりの座席が埋まったようで、空港に停車する効果を実感する。
16時27分、定刻1分遅れで発車する。ここからは高速新線NBS Koeln-Rhein/Mainに入る。一気に加速し、マイン川を渡る頃には200km/hを超える。反対側の席では女性が前方からの展望を眺めている、女性の興味もひくのであろうか。勾配が続く区間に入り、スピードメーターは勾配にあわせ上下する。車窓には広々とした田園風景が広がる。

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この高速新線はICE 3線用路線、とはいえ列車本数は多い。

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空港駅から約34km、距離票が「135」を示す頃、ようやく最高速の300km/hに達する。この高速新線をICE 3の展望席で味わうのは5回目、さすがの新鮮さはないが、何度味わっても迫力ある前面展望は楽しい。特に距離票の「117」付近は並行するアウトバーンA3とこの高速新線が雄大なパノラマを形成し、印象的な展望が楽しめる。
Limburg Suedを通過、接続路線側に新型気動車Linxが停車している。相変わらず勾配とカーブ、さらにトンネルが連続する区間をICEはトップスピードで駆け抜け、程なくMontabaurを通過する。距離票が「58」を示す頃、列車減速する。信号が「230」を示している、先行列車との間が詰まったのだろうか。

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しばらくして、再び「300」を示すが、列車は250km/h程度で走行する。

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まもなく距離票が「31」を示す頃に列車は減速する。ちょうど、車内販売が回ってきたので、コーヒーを注文する。
200km/hでSieburg/Bonnを通過すると高速新線は終了、ここからは改良新線区間となる。S-Bahnと並走しながら200km/hを維持して走る。S-BahnのKoeln-Steinstrasse付近で列車は本線から分かれ、左へ曲がって北西に進路を向ける。Grembergのヤードの横を通り、アウトバーンA4をオーバークロスする。

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さらに左にカーブして南西に方角を変える。スピードは50 km/h程度、複線の古めかしいトラス橋Suedbrueckeでゆっくりとライン川を渡る。右に世界遺産となった大聖堂とHohenzollern-brueckeが望める。

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相変わらず50km/h程度でゆっくりと進み、Koeln Suedを通過する。

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右にカーブしながらAachenやNeussからの路線に合流し、方角を南東に向けると正面に印象的なガラス屋根のKoeln Hbfと大聖堂が見えてくる。右に大きくカーブしながら、17時24分定刻にKoeln Hbfに到着する。

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ここで多くの乗客が下車したが、乗車も多い。ラウンジには初老の日本人夫妻が座った。17時28分、定刻より1分の遅れでKoeln Hbfを発車する。ゆっくりとHohenzollern-brueckeでライン川を渡る。

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Koeln Messe/Deutzを通過、左にカーブし進路を東から北へと変え、Koen Stammhrimを通過する頃からスピードが上がる。車内信号は「200」を示している。Leverkusen BayerwerkからLeverkusen Mitte付近まではBayer製薬の大きな工場が左手に広がり圧倒される。列車は左側のS-Bahnと並走しながら、200km/hで快走する。この辺りは列車回数も多く、次々とREやIC、ICEとすれ違う。ルール地方はさすがにドイツきっての人口集中地帯、家並みが途切れることはない。

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明日はDuesseldorf近郊で撮影するつもりである。撮影に向いていそうな駅を探しながら車窓風景を眺めていると、Duesseldorf Benrath付近で減速を開始、Duesseldorf Vollksgarten付近で右に急カーブを切ると正面にDuesseldorf Hbfが現れる、17時50分定刻より1分遅れでの到着である。

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ここでも乗客の入れ替えがある。17時53分に発車、Duesseldorf近郊を抜けると、Duesseldorf空港の横を通過する。一部のICEが停車する空港駅も、このICE 224は通過する。200km/hで快調に走る。

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減速すると左からKrefeldからの路線が合流して、まもなくDuiburg Hbfに到着、18時3分、相変わらずの1分遅れである。

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日本人夫妻に軽く挨拶して、私はここで下車する。

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ICE 224は直ぐに発車していく。後ろに連結されたICE 626は403形Tz 318編成"Muenster"であった。ここからはEssenへ向かう。18時10分発のBerlin行ICEに乗るつもりだったが、Essenまでは近い。ICEに乗る必要もないので、やって来たICE 2を撮影する。

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その次のREに乗ることにする。RE 6系統Minden行RE 4333はICEを追いかけるように到着する。2階建て制御客車を先頭にしている。後方から146形が押しているようだ。2等車に乗り込んだが、車内は満員で空席はなく、ドア付近に乗客が立っている。そこで1等車の2階に移動し、車窓風景を楽しむことにする。1等車もそれなりの乗車率であるが、さすがに食うせいも少なくない。この2階建て制御客車は座席こそやや簡素な造りであるが座り心地は決して悪くない。揺れは少なく静かで、本当に素晴らしい車両である。途中Muelheim Hbfに停車し、Duisburgから12分でEssen Hbfに到着、多くの乗客と共に私もここで下車する。発車を見送る。機関車は146 029-4であった。この146形はルール地方の地域輸送の主役といっても過言ではない活躍ぶりである。

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列車の発車を見送り、地上のコンコースを歩き、駅前のMovenpick Hotel Essenにチェックインする。
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